<偕楽園 (1)>
(そういえば、水戸の偕楽園にはいったことがないなあ・・・)
茨城には、これという温泉がないためなかなか食指が動かない県である。
しかし金沢の兼六園には何度も行ったし、岡山の後楽園にも、出張のついでだが
一度だけ訪れたことがある。日本三名園のうち、ひとつだけ抜けているのも気持ち
がわるい。
梅まつりは二月下旬からだが、二月にはいれば梅がちらほらと咲き始めて混むだ
ろうから、思いついたが吉日、ひとっ走り行ってみるか。
駐車場に車をとめて、東門から偕楽園にはいる。
驚いたことに入場料は無料である。
天保13年(1842年)7月、水戸藩第九代藩主徳川斉昭によって造園され、藩士の
休養の場とすると同時に、領民と偕(とも)に楽しむ場にしたいとして「偕楽園」
と名づけたのである。
その名の精神により、当初から毎月「三」と「八」が付く日には領民にも開放
されていて、その精神を引き継いで日本三名園唯一の「入園無料」なんだそうで
ある。ありがたいことだ。
門をはいってすこし歩くと、すぐ右手に梅林が広がっていた。
当然ながら枯れ木の状態である。まだ梅が咲くにはまだ早い。
百種類、三千本の梅があるそうだ。
しかし、それだけ種類があれば、なかにはお調子者や能天気な梅の木もあるかも
しれない。桜並木でも日当たりとか樹の個性なのか、何本か先行して蕾をほころば
せているものだ。
眼をこらしてよくよく探せば、あった、あった。
白いのもあれば紅いのも咲いている。
百種類もあるのであるから、咲いているのがどんな種類か書きとめるのも面倒な
ので、写真だけとることに専念する。
三千本咲いたら、この公園にはさぞやいい香りがたちこめることだろう。
― 偕楽園(2)に続く ―
(そういえば、水戸の偕楽園にはいったことがないなあ・・・)
茨城には、これという温泉がないためなかなか食指が動かない県である。
しかし金沢の兼六園には何度も行ったし、岡山の後楽園にも、出張のついでだが
一度だけ訪れたことがある。日本三名園のうち、ひとつだけ抜けているのも気持ち
がわるい。
梅まつりは二月下旬からだが、二月にはいれば梅がちらほらと咲き始めて混むだ
ろうから、思いついたが吉日、ひとっ走り行ってみるか。
駐車場に車をとめて、東門から偕楽園にはいる。
驚いたことに入場料は無料である。
天保13年(1842年)7月、水戸藩第九代藩主徳川斉昭によって造園され、藩士の
休養の場とすると同時に、領民と偕(とも)に楽しむ場にしたいとして「偕楽園」
と名づけたのである。
その名の精神により、当初から毎月「三」と「八」が付く日には領民にも開放
されていて、その精神を引き継いで日本三名園唯一の「入園無料」なんだそうで
ある。ありがたいことだ。
門をはいってすこし歩くと、すぐ右手に梅林が広がっていた。
当然ながら枯れ木の状態である。まだ梅が咲くにはまだ早い。
百種類、三千本の梅があるそうだ。
しかし、それだけ種類があれば、なかにはお調子者や能天気な梅の木もあるかも
しれない。桜並木でも日当たりとか樹の個性なのか、何本か先行して蕾をほころば
せているものだ。
眼をこらしてよくよく探せば、あった、あった。
白いのもあれば紅いのも咲いている。
百種類もあるのであるから、咲いているのがどんな種類か書きとめるのも面倒な
ので、写真だけとることに専念する。
三千本咲いたら、この公園にはさぞやいい香りがたちこめることだろう。
― 偕楽園(2)に続く ―
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