<読んだ本 2013年12月>
大晦日から正月三日まで「孤独のグルメ」というドラマにはまってしまった。大晦日が六時間、元旦から三日まで各三時間で、合計十五時間も観たことになる。
地上波で週一回放映されたテレビ番組なのだが、放送時間が深夜のため、そのころに酔い潰れてしまうわたしはついぞ観る機会はなかったのである。原作の漫画も読んだことはなかった。わたしが食べた鳥取の素ラーメンも「孤独のグルメ」で既に漫画化されているそうである。
主人公は、酒がまるで呑めない井之頭五郎である。個人で輸入雑貨商を営んでいることから、あちこちに仕事に出掛けなくてはならず、食事も訪問先の町でとることになる。下戸なゆえ、食べることが大好きで、一食に二人前くらい軽く食べてしまう、大食いである。
食事シーンがメインの単純なドラマで、料理を食べながら主人公ゴローがいろいろ呟くのだが、軽妙洒脱な芝居をみせてくれる役者(松重豊)がいいので、けっこう飽きないのである。
十五時間すべて観て、気になった店は三軒、日本橋人形町の黒天丼、十条の赤提灯と川崎のラーメン屋だ。特に川崎の魔界のようなラーメン屋は、昼間から呑んでいる客ばかりというのが多いに興味がある。一度行ってカレーをつまみに呑んでみたい。十条の鯖の燻製のほうもだが。まあ、わたしは食べるのも好きだが、呑むほうが大好きだからね。それにしても、日本橋は天丼の旨い店が多いのだな。
愛煙家で、下戸で、甘党なゴローさんは、食事前でも平気でクリームあんみつやらケーキなどを食べる。
この口当たりがふんわりした絶品の超甘いドーナツも、きっと五郎なら二つくらいは昼メシ前なのだろうな。
さて、今月に読んだ本ですが、12月はまあまあの8冊、年間累計で86冊。今年は珍しく80冊は突破した。
1.○プリズンホテル 2秋 浅田次郎 集英社文庫
2.○神の積荷を守れ (上) クライブ・カッスラー 新潮文庫
3. ◎神の積荷を守れ (下) クライブ・カッスラー 新潮文庫
4. ○プリズンホテル 3冬 浅田次郎 集英社文庫
5. ○寄残花恋 酔いどれ小藤次留書三 佐伯泰英 幻冬舎文庫
6. ○一首千両 酔いどれ小藤次留書四 佐伯泰英 幻冬舎文庫
7. ○孫六兼元 酔いどれ小藤次留書五 佐伯泰英 幻冬舎文庫
8. ○去年の冬、きみと別れ 中村文則 幻冬舎
「神の積荷を守れ」の上巻は、ピットとジョルディーノ、息子ダークと娘サマーの話が入り組んでかなり読みづらい。下巻は、ピットとジョルディーノがメインのいつもの流れの話なので純粋に楽しめた。
全26巻すべて読んでしまった「密命」シリーズの最初の巻「密命 見参!寒月霞斬り」の刊行されたのが1999年、「酔いどれ小藤次」シリーズの初巻「御鑓拝借」の刊行が2004年である。
荒削りの劇画としか思えなかった「密命」シリーズだが、この「酔いどれ小藤次」シリーズで時代小説作家としての水準に達したように思う。
この作家を読むのであれば、「酔いどれ小藤次」シリーズ以降、つまり2004年以降のものを薦める。
メンチカツが好きなので月に何度か食べる。使われている油なのか肉の脂のせいか、しばらくしてから胸やけを起こすことが多い。
「去年の冬、きみと別れ」は、わたしにはそれに近い胸やけを感じた小説であった。
→「鳥取、素ラーメン」の記事はこちら
→『剣豪謹製「天丼」」の記事はこちら
→「読んだ本 2013年11月」の記事はこちら
大晦日から正月三日まで「孤独のグルメ」というドラマにはまってしまった。大晦日が六時間、元旦から三日まで各三時間で、合計十五時間も観たことになる。
地上波で週一回放映されたテレビ番組なのだが、放送時間が深夜のため、そのころに酔い潰れてしまうわたしはついぞ観る機会はなかったのである。原作の漫画も読んだことはなかった。わたしが食べた鳥取の素ラーメンも「孤独のグルメ」で既に漫画化されているそうである。
主人公は、酒がまるで呑めない井之頭五郎である。個人で輸入雑貨商を営んでいることから、あちこちに仕事に出掛けなくてはならず、食事も訪問先の町でとることになる。下戸なゆえ、食べることが大好きで、一食に二人前くらい軽く食べてしまう、大食いである。
食事シーンがメインの単純なドラマで、料理を食べながら主人公ゴローがいろいろ呟くのだが、軽妙洒脱な芝居をみせてくれる役者(松重豊)がいいので、けっこう飽きないのである。
十五時間すべて観て、気になった店は三軒、日本橋人形町の黒天丼、十条の赤提灯と川崎のラーメン屋だ。特に川崎の魔界のようなラーメン屋は、昼間から呑んでいる客ばかりというのが多いに興味がある。一度行ってカレーをつまみに呑んでみたい。十条の鯖の燻製のほうもだが。まあ、わたしは食べるのも好きだが、呑むほうが大好きだからね。それにしても、日本橋は天丼の旨い店が多いのだな。
愛煙家で、下戸で、甘党なゴローさんは、食事前でも平気でクリームあんみつやらケーキなどを食べる。
この口当たりがふんわりした絶品の超甘いドーナツも、きっと五郎なら二つくらいは昼メシ前なのだろうな。
さて、今月に読んだ本ですが、12月はまあまあの8冊、年間累計で86冊。今年は珍しく80冊は突破した。
1.○プリズンホテル 2秋 浅田次郎 集英社文庫
2.○神の積荷を守れ (上) クライブ・カッスラー 新潮文庫
3. ◎神の積荷を守れ (下) クライブ・カッスラー 新潮文庫
4. ○プリズンホテル 3冬 浅田次郎 集英社文庫
5. ○寄残花恋 酔いどれ小藤次留書三 佐伯泰英 幻冬舎文庫
6. ○一首千両 酔いどれ小藤次留書四 佐伯泰英 幻冬舎文庫
7. ○孫六兼元 酔いどれ小藤次留書五 佐伯泰英 幻冬舎文庫
8. ○去年の冬、きみと別れ 中村文則 幻冬舎
「神の積荷を守れ」の上巻は、ピットとジョルディーノ、息子ダークと娘サマーの話が入り組んでかなり読みづらい。下巻は、ピットとジョルディーノがメインのいつもの流れの話なので純粋に楽しめた。
全26巻すべて読んでしまった「密命」シリーズの最初の巻「密命 見参!寒月霞斬り」の刊行されたのが1999年、「酔いどれ小藤次」シリーズの初巻「御鑓拝借」の刊行が2004年である。
荒削りの劇画としか思えなかった「密命」シリーズだが、この「酔いどれ小藤次」シリーズで時代小説作家としての水準に達したように思う。
この作家を読むのであれば、「酔いどれ小藤次」シリーズ以降、つまり2004年以降のものを薦める。
メンチカツが好きなので月に何度か食べる。使われている油なのか肉の脂のせいか、しばらくしてから胸やけを起こすことが多い。
「去年の冬、きみと別れ」は、わたしにはそれに近い胸やけを感じた小説であった。
→「鳥取、素ラーメン」の記事はこちら
→『剣豪謹製「天丼」」の記事はこちら
→「読んだ本 2013年11月」の記事はこちら
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます