温泉クンの旅日記

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摩周ブルー、そんでもってカットメロン

2019-12-08 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <摩周ブルー、そんでもってカットメロン>

(天気よくないけど、果たして今日は見えるのだろうか・・・)
 初めて訪れた前回のときは、その昔にヒットして知名度を全国的なものにした布施明の「霧の摩周湖」の歌いだし、
   ♪霧にだかれて しずかに眠る 星も見えない 湖にひとり
 まさにその歌詞通り、湖は霧の底だったのだ。
 駐車場から展望台への階段を駆け登る。

 

 霧は年間百日以上発生し、特に六月から八月が多い。「霧で見られなかったカップルは長持ちする」、「晴れた摩周湖を見ると女性は婚期が遅れ、男性は出世が遅くなる(出世できない)」など、摩周湖には素直に喜べず、脱力するような都市伝説もある。
 よーし、見えたぞ! ラッキーである。

 
 
 中央付近、カムイシュ島(中島)と呼ばれる小島は溶岩ドームで、湖底からその頂上部分だけが湖面に出ている。

「あーあ、残念だねえ。晴れた日の摩周湖を見せたかったよ」
 道内在住らしい中年男性が、母親か親戚だろうか連れの高齢の婦人にいかにも残念そうに嘆いている会話が耳に飛び込んでくる。
 曇天のではなく、晴れた湖をそんなに見せたかったのか。うーむ、これは聞き捨てならないぞ。
「おほほー、たしかに晴れた日の湖のほうがいい!」

 

 昨日のあの瞬間、明日がもし晴れたらスケジュールを急遽全面的に変更して、また来てみようと決めてしまったのであった。というわけで、曇天でも恩の字のところ晴れの画像も取得できたのだった。
 透明度の高さから、青色以外の光の反射が少ない。よく晴れた日、湖面の独特の深い青色は「摩周ブルー」と呼ばれているそうだ。

 

 

 カムイヌプリ(神の山)の脇にある摩周湖は、海抜351メートル、周囲約20キロの、約七千年前の噴火で生じたカルデラ湖である。

 

 

 一見小さくみえるが日本で二十番目の面積がある、深さは最深部で211メートル、日本で5番目に深い。
 摩周湖には、注ぎこまれる川も流れ出る川もない。直接の降水と、雨と伏流水が土壌で濾過されて流入するので、不純物がなく、日本で一番透明度が高い。不純物(栄養分)がないため魚も育たず非常に少ない。1931年度には約41メートルで透明度が世界一だったが、現在は20メートルほどで、世界でもバイカル湖に次いで二番目となっている。

 

 

 第一展望台は標高550メートル、200メートル高いところから湖を眼下に望む。土産物屋とトイレも完備している。
(ちょっと、喉が渇いたな・・・)
 ヨーグルト飲料を買って飲む場所を探していると、カットメロンを売っているのをみつけ、嬉しくて舞いあがってしまった。

 ブヒブヒ、フゴ、ふごぉー。みっともなく鼻息荒げて、さっそくメロンを一切れ買い求め、すぐさまかぶりつく。

 

 果汁たっぷりで迸り、甘いことといったら・・・北海道来たらやはりなんといってもコレだよ、これこれ。次々と齧り付く。
 嫌いで使いたくない表現だがこれこそジューシーだ。ウマい旨い。

 

 わたしは北海道へ来るたびにカットメロンを必ず食べているのである(安いのでね)。興奮して一気食いしたので、メロンはいったい、地元産なのか夕張なのか富良野なのかすら覚えていない。

 

 先に買った、摩周山麓の草原にある、渡辺体験牧場で朝一番に搾られた牛乳からつくられているという「牛のおっぱい のむヨーグルト」の味だが、メロン大満足の後だったので濃厚だったということ以外は残念ながら朧の記憶である。(スマン)



   →「夕張メロン、あーんど・冷やしラーメン」の記事はこちら
   →「ファーム富田(2)」の記事はこちら


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