温泉クンの旅日記

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十勝、ナイタイ高原牧場の大空と大地

2020-05-17 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <十勝、ナイタイ高原牧場の大空と大地>

 十勝平野の北部へ東側からど真ん中へ向けて走り込む。

 

 倦きるほど走ると、北に向かう丘に続く路に右折して登っていく。
(なんともはやデカイ風景だ! いかにも北海道らしい・・・)

 

 息を呑む、胸が空く、とはこういう景色だ。
 緑色がとにかく見渡す限り、ため息をつくほど広く奥深く、遥か地平線まで続いている。

 

 でっかい空には様々な天候が点在していた。青空だけの部分、雲と青空が混じり合った部分、一面びっしりの厚い雲だらけの部分、雨雲らしい一角など。そのどれもの部分がとても広い。
 高層ビルに切り取られたちっぽけな都会の空を見慣れているわたしには実に新鮮な感動だ。



 大雪山国立公園の東山麓、上士幌町にあるナイタイ高原牧場である。
 目の前に広がるこの壮大な絶景に、いかにもふさわしくぴったりくる歌といえばこれはもう、松山千春の「大空と大地の中で」しか思いつかない。

   果てしない大空と 
   広い大地のその中で
   いつの日か幸せを
   自分の腕でつかむよう


 

 ナイタイ高原牧場の総面積千七百ヘクタール、東京ドーム三百五十八個分という日本一広い公共牧場だ。
「ナイタイ」とはアイヌ語で「奥深い沢」を意味する。
 健康な牛に成長させるため、町の内外の酪農家から預けられた二千頭の牛が放牧されていて、広い牧場でのんびりと草を食んでいた。

 

(あまりに広すぎて、逆にそれがストレスになるような牛はいないんだろうか・・・)
 広すぎる露天風呂で己が居場所に悩む、根が貧乏性なわたしはつい余計な心配をしてしまう。

 

 標高約八百メートルまで駆け上がったところに、ナイタイテラスがある。

 

 

 テラスの裏手に見つけた喫煙所でさっそく一服する。
 一階建、約百八十坪の瀟洒な館内には展望カフェ、お土産ショップ、ギャラリーホールなどがある。ついでに言うと、トイレもキレイで快適なものだった。
 カフェではソフトクリームや、コーヒー、ジュース、パフェ、十勝ナイタイ和牛のハンバーガー、パンケーキ、ワッフル、ガレット、フライドポテトなどの多彩なメニューが取り揃えられている。
 また、十勝ナイタイ和牛のローストビーフの上士幌プレート、野菜たっぷりの畑のプレートなどのランチメニューもある。

 

 十勝牛のローストビーフとハンバーガーにはかなり魅かれたが、今日の昼メシは決めているので我慢我慢だ。
 五十席ほどある全面ガラス張りの展望テラスから、カフェで購入したコーヒーを飲みながら、雄大な緑の十勝平野を一望することができる。

 

 並びたくなかったので、ただ展望するだけだったが、価値ある時間であった。



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