韓国の歌手イ・ヒョンさんの新曲が６カ国語で同時発表されたそうです。「母語の韓国語以外の５カ国語は人工知能（ＡＩ）を使い自然な発音に直した」とのことで、ＡＩの使われ方にも注目されています。
「発音の修正を担当した企業によると、イ・ヒョンさんの英語のレベルは学校で習った程度、日本語と中国語はあいさつ程度。イ・ヒョンさんは、５カ国語の各ネイティブが歌った歌を聴いて、その発音に近づける練習を繰り返し、まず自力で発音を改善した」とのことです。「そのうえで、原音を発音データや音程データなどに分解して制御する技術を活用。ＡＩを使って、イ・ヒョンさんの歌声から息づかいなどを残したまま発音データのみを抽出し、ネイティブの発音データに合わせて修正を加えた」そうです。〜では今後の新曲にも応用できるんでしょう。カヴァーというのも変わってきます。各国語、発声、発音の違いが大きいのも分かります。でも、韓流ミュージックはもう世界の音楽として流行してるのに、６カ国語を使うことで却って国境を感じさせるのでは?
（下：２０２３年７月２０日 朝日新聞−ソウル・太田成美「ＡＩが開く？歌の国境 母語以外の歌声 自然な発音に修正 ＢＴＳの〈兄〉 新曲６カ国語」より）
