・・・今、世界経済の破たんの理由がいろいろと云われている。どの国も等しく、経済的な問題が起きている。
原因を考えてみるにアメリカは新自由主義といわれる行き過ぎた競争社会を反省して、政府による経済ルールの見直しが図られている。
また、政府主導の経済である中国にしても、最近は自由競争を取れ入れた経済体制をとって共産主義国家から、資本主義的な活動も許されるようになって大きな経済発展をしている。
翻って、日本の社会はバブル崩壊後の対策として、官僚主導から新自由主義経済を目指して、小泉改革と云う政治変化があって、その結果、民生化が進んだが、いろいろと新しい課題も続出している。
どの国の体制を見ても安心して暮らせる社会にするには、自由な競争と整った社会ルール・秩序などは必要であるが、それでも何か足りなくて、経済がうまくいっていないようである。
その理由として、私が想像するのは、「国民みんなの幸せが一番の重要事」と云う事が社会の基礎になっていないことが、どの国家においても体制でかけていることのように思われる。
生活や活動のレベルが向上した社会では、国民みんなが、周りの人の幸せに目配りできるモラルが一番大事なことであると思います。
今、その事が、経済活動や政治活動の後に回されていることが、現在の社会でまずいところではないでしょうか。