…昨年末の新聞記事に『稲荷山古墳に「真のあるじ」?』、「地下に道の埋葬施設か」と云う見出しの記事です。
その記事が出る前の何日か前に「古代、毛野の国(群馬)」と云う記事を、このブログに書きました。
見出しの稲荷山古墳は、古代、上毛野の国(群馬)に作られた、考古学上で有名な鉄剣が発見された古墳です。
日本の古代史は資料がない時代が長く続きました。
従って、古墳時代も、前記の頃は史料がきわめて少なく、よく分から無い事が多い中、稲荷山古墳には115文字が刻まれた鉄剣が発見されたことで有名です。
上の図のは今回の新聞記事に載せられた図ですが、左の写真の鉄剣が有名な象嵌の文章がこの古墳から発見された出土遺物です。
内容はこの鉄剣の持ち主「ヲワケ」は、雄略天皇に仕えた親衛隊長であったこと、彼は又、日本書紀にも出てくる四道将軍の一人と思われる「オホビコ」を先祖に持つことなどを書いている。
この有名な鉄剣が出土した稲荷山古墳の後円部の頂上付近を最新技術である地下反射式レーダーを用いて、改めて調査したところ、地下2.5メートル付近に、本来の古墳の遺構物とみられるレーダーの反射波を発見したと報じられた。
古代史上の重要な史料である鉄剣に勝るような発見が、主体の遺構から、あるかもわからない埋蔵施設が見つかったことはとても興味のある事で、今後の発展に興味が持たれます。