…古代史学の本を読んでいると、考古学の中に、”ゴミ考古学”の研究者がおられることを知っている。
しかし、”現代ゴミ考古学”の研究者がいることを、昨日読んだ本で読んで知った。
現代の対象物を扱うのを考古学と云うかどうかと云うことに、私は疑問を感じましたが、
そのこととは別に、本の中に、面白い研究結果が書いてあったので、ここに紹介する。
アリゾナ大学て、15年間にわたって、5都市のゴミ調査を行った結果らしい。
研究対象者は裕福な人から、切り詰めた生活をしている人まで、かなり広い対象にして調査したらしい。
調査方法はゴミを提供してもらい、そのゴミを研究者が分類集計する、また、それとは別に、関連して聞き込み調査もしたと云う事です。
調査結果内容ですが、
その一つとしては、健康に良いと云う食物、例えば、穀物繊維、野菜スープ、スキムミルクなどの容器等のごみ量と実際に対象者に質問して得られる調査結果を比較してみると、ゴミ調査の表す結果数値より、聞き込み調査の方が、よっぽど多く体に良いものを採っていると報告するらしい。
逆にアルコールや、高脂肪など摂取の量が多いと健康に良くない食品についての調査では、聞き込み調査結果の方が、かなり控えめの摂取であると聞き込み調査で報告すると云う、人間特有の調査結果が出ているらしい。
平均して調査した人の言葉によれば、「家で酒をどれ位飲むかと云う事を知りたければ60%ひきで答えるものだ」と云っている。
こういう事を調査するのが考古学と云うのには、調査結果は面白いが、少し抵抗を感じる。