・・・新聞記事によると、アメリカのボストンマラソンでは261番と云うゼッケン番号が永久欠番に、昨年四月になったと伝えていた。
マラソンの永久欠番などとはあまり聞いたことがなかったので、興味を持ち、詳しく記事を読むと、1967年に、それまで、女性はマラソン大会には、体力的に無理と云うことで参加できなかったそうです。
キャサリンさんと云う女性が性別を隠して参加し、完走されたそうです。
マラソンの途中で大会関係者が女性であることに気づいて排除しようとしたところを報道機関の写真に撮られ、それが報道されてアメリカの世論を動かしたと書いてありました。
彼女の勇気をたたえて、50年後に永久欠番になったのです。
私がこの記事を読んで一番感動したのは、変わらない、人間社会の仕組みを変えようとチャレンジした人が、認められ、評価されるアメリカ社会です。
日本社会ではまだまだ、伝統を重んじ、変えることを評価する社会でないような気がする。
私は、長い社会生活を送ってきた中で、私にとって一番大事な教訓は、今を変えることです。
そして、そのことが、どれだけ組織や社会にとって大切かを知ったことです。
ほとんどの人は毎日を変えないで生活しています。
それを変えることは、リスクも、負担もあり、個人的には何も良いことはないように思いますが、人間として、大事なことは、今より、次の社会や世代が、変わることで、良くなることです。
こんな変化をもたらす生き方が、社会を変えることが出来るのです、そして、それを評価する社会があることが素晴らしい。