・・・設計した財布付きの鞄を作っていて、現役で仕事をしている時と同じような経験の感慨を味わった。
昔、機械を作っている時に、新しく設計する時、一番、経験知識がいるのが、設計作業でした。
頭の中で、図面で固めた構想を、最初に完成図でまとめてから、それを展開し、構成する部品図を書くのだが、その加工図は、頭の中で、描いている部品をどの順番で、如何やって、組み立てるか、また、部品図の形は、どんな機械で、どんな順番で加工するかを立体的な空間の中で考えて図面を書いていた、ことを思い出した。
今、私が趣味で楽しんでいる革工作でも、カバンの中に、何個も入りこんだポケットや、仕切りのあるカバンで、なお且つ、加工対象物が小さいと、どんな方法と、どんな順番で、ミシンで縫うかを考えながら、作っていくのが、とても機械設計の部品展開作業とよく似ていることを感じた。
ただ、革の場合は材料は大きく曲がるし、伸びるので、鉄に比べると加工はしやすいです。