図書館で借りた本

韓非子 強者の管理学
韓非子全編を貫いているのは、徹底した人間不信の哲学である。
人間を動かしている動機は何か。
愛情でもない、思いやりでもない、義理でも人情でもない、ただひとつ利益である。
人間は利益によって動く動物である。
韓非子は、こうした覚めた人間観の上に立って、独特の統治理論を展開し、
トップ(リーダー)のあり方を追求する。
統治理論の中核となっているのは「法」「術」「勢」の三つの要件。
「法」は法律。
「術」は法を運用して部下をコントロールするためのノウハウ。
「勢」は権勢、権限。
法を貫徹し、術を駆使し、勢を握って部下をコントロールするのが
組織管理の要諦であると韓非子は主張している。
トップは心を見せるな、部下の忠誠を当てにしてはならない、側近の言葉に惑わされるな。
ここに予定されているトップ(リーダー)の像は、著しく孤独である。
しかし、そういう孤独に耐えうる強い個性の持ち主でなれけばトップ失格であると
韓非子は言いたいらしい。
仕える者の心くばり。
トップに物申すということは、現代と当時とではニュアンスが違う。
進言であれ諌言であれ、まかり間違ってトップの怒りを買うようなことがあれば
命がなかった時代。それだけに真剣勝負である。
説得を成功させる鍵は相手の心を読むことだ韓非子はいう。
相手の信頼を得なければ、何を言っても聞き入れられる道理はない。
非常にドライな考え方で辟易してしまうところもあるが、
人間の実態を見据え、権力の本質を分析しつつ、トップの置かれている
困難な立場を浮き彫りにしている。
トップやリーダーにとっては、知っておいて損はないのだろう。
逆鱗に触れるってここからなんだ。
いくつもへーがありました。
第1章 リーダー学の要諦(部下を使いこなすコツ/トップの心すべきこと)
第2章 部下を操縦する法 トップは七つの「術」を心得よ
第3章 組織管理のポイント 六つの「微」とは何か
第4章 トツプが自滅する原因 トップが身を滅ぼす十の過ち
第5章 仕える側の論理(仕える者の心くばり/仕える者の苦心と論理)
第6章 現実を生きる人間学(人間学の機微/人間関係の現実/現実に対処する知恵)

韓非子 強者の管理学
韓非子全編を貫いているのは、徹底した人間不信の哲学である。
人間を動かしている動機は何か。
愛情でもない、思いやりでもない、義理でも人情でもない、ただひとつ利益である。
人間は利益によって動く動物である。
韓非子は、こうした覚めた人間観の上に立って、独特の統治理論を展開し、
トップ(リーダー)のあり方を追求する。
統治理論の中核となっているのは「法」「術」「勢」の三つの要件。
「法」は法律。
「術」は法を運用して部下をコントロールするためのノウハウ。
「勢」は権勢、権限。
法を貫徹し、術を駆使し、勢を握って部下をコントロールするのが
組織管理の要諦であると韓非子は主張している。
トップは心を見せるな、部下の忠誠を当てにしてはならない、側近の言葉に惑わされるな。
ここに予定されているトップ(リーダー)の像は、著しく孤独である。
しかし、そういう孤独に耐えうる強い個性の持ち主でなれけばトップ失格であると
韓非子は言いたいらしい。
仕える者の心くばり。
トップに物申すということは、現代と当時とではニュアンスが違う。
進言であれ諌言であれ、まかり間違ってトップの怒りを買うようなことがあれば
命がなかった時代。それだけに真剣勝負である。
説得を成功させる鍵は相手の心を読むことだ韓非子はいう。
相手の信頼を得なければ、何を言っても聞き入れられる道理はない。
非常にドライな考え方で辟易してしまうところもあるが、
人間の実態を見据え、権力の本質を分析しつつ、トップの置かれている
困難な立場を浮き彫りにしている。
トップやリーダーにとっては、知っておいて損はないのだろう。
逆鱗に触れるってここからなんだ。
いくつもへーがありました。
第1章 リーダー学の要諦(部下を使いこなすコツ/トップの心すべきこと)
第2章 部下を操縦する法 トップは七つの「術」を心得よ
第3章 組織管理のポイント 六つの「微」とは何か
第4章 トツプが自滅する原因 トップが身を滅ぼす十の過ち
第5章 仕える側の論理(仕える者の心くばり/仕える者の苦心と論理)
第6章 現実を生きる人間学(人間学の機微/人間関係の現実/現実に対処する知恵)