小樽のパパの子育て日記

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松前神楽が国重要無形民俗文化財へ

2018-01-27 16:13:56 | インポート
簡単にいえば、北海道指定からワンランクアップして国指定になることで、より箔が付いたという話。

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ソース:朝日新聞

道南地方を中心に伝承されてきた「松前神楽(まつまえかぐら)」が、国の重要無形民俗文化財に指定される見通しとなった。国の文化審議会が19日に文部科学相に答申し、3月上旬ごろに正式指定される予定で、道内では1984年の「アイヌ古式舞踊」に続いて2件目となる。
松前神楽は「悪霊退散」「天下太平」を祈る歌舞。松前町や福島町が発祥の地といわれ、350年以上の歴史があるとされる。
旧松前藩が城中で行わせたことから「お城神楽」とも呼ばれる。主に神職が伝承しており、明治以降に神職が道内各地に異動して広まった。現在では函館市や小樽市、松前町、福島町など日本海沿岸部を中心とする広い地域の神社例大祭などで奉納されている。
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文化庁HPより

松前神楽
(1)文化財の所在地
北海道函館市,小樽市,北斗市,松前町,福島町,知内町,木古内町,七飯町,鹿部町,森町,八雲町,長万部町,今金町,せたな町,島牧村,寿都町,黒松内町,蘭越町,喜茂別町,京極町,倶知安町,協和町,岩内町,泊村,神恵内村,仁木町,小平町

(2)保護団体
松前神楽北海道連合保存会
北海道指定無形民俗文化財松前神楽函館連合保存会
松前神楽小樽ブロック保存会
松前神楽松前ブロック連合保存会
福島町松前神楽保存会

(3)公開期日 各神社の例祭日ほか

(4)文化財の概要
①文化財の特色
本件は,採物舞,巫女舞,湯立神事,獅子舞を揃って伝承する稀有な神楽である。
神職による神楽には伝承例の少ない『千歳せんざい』『翁おきな』『三番叟さんばそう』を伝える点にも特色がある。また,演目や芸態等に東北地方の諸神楽との関連もうかがわせる。このように本件は芸能の変遷過程を示し,地域的特色を示して特に重要である。
②文化財の説明
本件は,北海道南部で神職が中心となって伝承する神楽である。直面ひためんの採物舞をはじめ,巫女舞,湯立神事,獅子舞,さらに仮面の翁舞等,多彩な演目を伝え,太鼓や龍笛,手平鉦の演奏にのせ,一間四方を舞の場として演じられる。松前神楽の起源は明らかではないが,延宝2年(1674)に初めて福山城内で湯立神楽が行われたとの記録があり,また,松前藩主が寄進した獅子頭も現存する。このように松前神楽は松前藩との深い関わりのもとで行われていたが,現在では,渡島地方を中心に,檜山地方や後志地方,さらに留萌地方の小平町にも伝承され,各地の約120に及ぶ神社の例祭や新年祭,船魂祭等において神社拝殿で演じられるほか,厄除け祈願や新築祝い等の依頼に応じて個人宅でも行われる。また,新年の門祓として地区の家々を巡って獅子を舞わすこともある。






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小樽では神社のお祭りで目にする機会の多い松前神楽ですが、古い歴史があることをあらためて知りました。

文化財保護法では無形民俗文化財を「衣食住、生業、信仰、年中行事等に関する風俗慣習、民俗芸能、民俗技術で、わが国の国民の生活の推移の理解のため欠くことのできないもの」と規定していますが、今回の文化審議会の答申により、松前神楽には「最上位の価値」があると国(文部科学相)が認めることになります。

小樽市内の多くの神社では例大祭が例年5月下旬から7月にかけて行われます。
今年からお祭りで松前神楽をみるときには、国指定の重要無形民俗文化財である、と心して見なければなりません

参考リンク:平成29年小樽市内のお祭り(神社例大祭)日程