いつも欠かさずビデオに録画しているブラタモリ。
先日放送された下北沢編を楽しく拝見した。
下北沢の歴史に一通り触れた番組終盤、突然タモリ氏が若い頃下北沢に住んでいたことを打ち明ける。
実はね
オレこのちょっと先に
2年ぐらい住んでたことがあるんだよ
突然のカミングアウトに不意をつかれ、驚くアシスタントの野口アナの表情ったらよ。
テレビだからリアクションは意図的に大きくするものだろうが、これは台本にもなく、本当に驚いているように見える。
御年77歳のタモリ氏。
32歳頃の話というから、もう45年前のことなのに、当時あった出来事を鮮明に記憶している。
この記憶力の良さと博識がタモリ氏の人気の所以。
若い頃ここに住んでいて、ここで夢を見ていた
若い頃ここに住んでいて、ここで夢を見ていた
そう語るタモリ氏の表情が印象的だった。
当時のできごとがあれこれ懐かしく頭の中に浮かんできたのだろう。
番組エンディングロールには話に出ていた酒店の店主と撮った記念写真が挟み込まれていた。
こういう粋な構成ができる番組スタッフを素敵だと思う。
番組の締めは、自分が若い頃に住んでいた建物を見上げるタモリ氏の姿。
しみじみとした表情は、私の琴線に触れた。
若い頃に住んでいた町を数十年ぶりに訪れてみたい。
近くても遠い、
足を運べそうで運べない町。
五番街のマリーへの歌詞に出てくるような、懐かしくも切なくもある、胸を締め付けられるような…
そんな視聴者誰しもが持っているだろう心情に訴えかける締め括りであった。
視聴後の余韻に浸る。
ああ、ほっこり。
下北沢編ブラボー。
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