人丸像 冷泉為恭筆
紙本水墨 合箱
全体サイズ:縦1970*横410 画サイズ:縦108*横290
人丸像は左手を脇息におき右立膝の坐像である。柿本人麻呂を歌の神として崇めたものでしょう。
柿本人麻呂の像の下の衣の部分は補修されており、表具を改装したものと思われます。
落款は「蔵人所衆関白□盧預正六位下行式部省少亟録菅原朝臣為恭賀之謹記」とあります。
賛は「大王之遠乃 朝庭跡蟻通 島門手見者 神代之所念(大君の 遠の朝廷と あり通ふ 島門を見れば 神代し思ほゆ)」とあり、柿本朝臣人麻呂下筑紫國時海路作とある和歌です。
意味は「大王の遠の朝廷として(かつて倭のみやこに) 宮人が通い続けた海峡 その島門を見ると今は昔 さまざまに偲ばれることよ」である。
参考作品 人丸像 冷泉為恭筆
思文閣大交換会 入札目録 平成二十四年二月発行
作品番号 131 入札価格60万~
参考作品は絹本水墨淡彩・金泥であり、「関戸松下軒蔵器入札ニ売立」目録所蔵のことからわりと高価な取引開始価格となっているのでしょう。
偶然に入札目録を参考に入手できました。
紙本水墨 合箱
全体サイズ:縦1970*横410 画サイズ:縦108*横290
人丸像は左手を脇息におき右立膝の坐像である。柿本人麻呂を歌の神として崇めたものでしょう。
柿本人麻呂の像の下の衣の部分は補修されており、表具を改装したものと思われます。
落款は「蔵人所衆関白□盧預正六位下行式部省少亟録菅原朝臣為恭賀之謹記」とあります。
賛は「大王之遠乃 朝庭跡蟻通 島門手見者 神代之所念(大君の 遠の朝廷と あり通ふ 島門を見れば 神代し思ほゆ)」とあり、柿本朝臣人麻呂下筑紫國時海路作とある和歌です。
意味は「大王の遠の朝廷として(かつて倭のみやこに) 宮人が通い続けた海峡 その島門を見ると今は昔 さまざまに偲ばれることよ」である。
参考作品 人丸像 冷泉為恭筆
思文閣大交換会 入札目録 平成二十四年二月発行
作品番号 131 入札価格60万~
参考作品は絹本水墨淡彩・金泥であり、「関戸松下軒蔵器入札ニ売立」目録所蔵のことからわりと高価な取引開始価格となっているのでしょう。
偶然に入札目録を参考に入手できました。
インターネットでいろいろ検索できるようになってほんと便利になりました。
過去の大震災や津波を含め過去の多くの記録や教訓が残っているにも関わらず・・・ 現代の日本人は「昔の文字」が読めなくなったため、伝わらなくなり、断絶しつつあるそうです。
字の読み方が分からなくなったため歴史が伝わらない・・・と言われると、マヤ文明でもあるまいにと思いますが、読めないのは、実感として分かる話です。
日本人はすこし、日本の歴史や文化の継承ということを考え直すべきだと思います。偉そうな口上だけでなく、今、自分自身が急がなければ、ほんとうに途絶えますね。
自戒を含め。