夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

魚図 野間仁根筆 その4

2023-06-09 00:01:00 | 日本画
掛軸のメンテには収納する箱の修理と表具の修理がありますが、表具は染み抜きなどが伴う全面的な改装と天地交換などの部分的な修理で済ますものがあります。極力痛みに少ないうちに軽微な修理で済ませた方が本来の表具を遺すこともできるのでお勧めです。

下記の作品は天地交換ですませた作品の例です。



大地小興 伝山口蓬春筆 その3
絹本着色軸装 軸先象牙 合箱二重箱 
天地交換+多当紙新調(2023年5月 ¥10,000)
全体サイズ:縦2100*横657 画サイズ:縦1298*横500

 

天地が痛んでくると徐々に巻きが悪くなり、本体に皺がよったりしててきますし、何よりも飾っていても見栄えがしなくなりますね。



本来なら多少のシミが発生し始めていますので、染み抜き改装が一番きれいになるでしょう。本来の表具を遺したいなら「締め直し」というやり方もあります。予算やその掛け軸の状態での判断となりますね。



山口蓬春にはこれと近い構図の作品が他に存在します。



真贋のほどは当方の計り知らないところですが、鳥や筍の描き方が気に入っているので保管していくことに決めた作品です。



あくまでも「伝」としてご理解ください。
※真贋云々でのきつい表現のコメントは当方の望むところではありません。








さて本日紹介する作品は野間仁根の作品です。人気の高い画家で、入手が難しい画家のひとりです。

※本作品の前には南京赤絵の角皿を飾っています。



魚図 野間仁根筆 その4
水彩色紙装 黄袋+タトウ 
画サイズ:縦270*横240



母の実家には野間仁根の作品があり、父方の祖父も他の作品を所蔵していました。父方の祖父が所蔵していた作品は野間仁根の代表作でしたが、父が頂いていましたが祖父の意向で知人の自宅の新築祝いに贈呈したようです。



その方は当方の仲人をして頂いた方で、自宅でその作品を見せて頂いたこともあります。



そのような縁もあり、野間仁根のこの作品の入手に食指が動いた・・・・。野間仁根、のまひとね、JINNKONとも・・・???さらになんだか訳の分からない魚・・・・???  いつかはもっといい作品を入手したいものです。























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