夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

李朝民画 絵文字「忠」

2017-12-06 00:01:00 | その他
天気の良い日は息子は義父の落花生の皮むきのお手伝い・・。車庫から金づちやらペンチを持ち出してきます。道具を使う知恵がついてきたようです。



整理の作品のひとつに李朝民画があります。未整理の作品を引っ張り出しては処分するもの、額装や収納箱に収めるものを分けていましたら、日に焼けた李朝民画がありました。ちょっと日に焼けすぎていますが、捨てるには惜しいと思い、表面保護のために額装にしてみました。

李朝民画 絵文字「忠」
紙本着色 額装
画サイズ:縦*横



旧い作品は額装になっていても、保護用のガラスやアクリル板がない額に納まっており、出し入れに際して作品本体を傷つけることになったり、カビが発生しやすくなるためきちんとした額装に収めることが不可欠です。



李朝民画を柳宗悦は内容から文字絵,吉凶にちなむもの,伝統的絵画類,静物画,儒仏道三教にちなむものに分類しています。李朝民画の文字絵には「孝,梯,忠,信,義,礼,廉,恥」の8文字を墨で文様化し,絵画部分を彩色しています。



李朝民画は技術的には稚拙ですが、そこは民画の共通していることで、その図案の面白さを評価すべき作品群ですね。



下記の作品「禮」もありましたが、資金調達のために売却しています。



そのほかに李朝民画には「かささぎととら」を題材にしたユーモラスな絵,李朝独特の文房静物図などがあり、親しみが感じられ,素朴で楽観的な民族の特性がうかがわれますが、これらの代表的な作例は本ブログにて紹介されていますので説明は省略します。

浮世絵や大津絵と同じく骨董市で面白そうな作品があると衝動的に入手していた李朝民画ですが、最近はなにやら人気があるようです。

ほったらかしにしていた幾つかの李朝民画の作品を額装にしておこうと思っています。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。