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誂えを整えている作品・・。
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真贋もさることながら、楽しめる作品としてならと誂えをきちんとしています。
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さて本日紹介する作品は朝鮮民画に属する作品と思われます。文字や文具、動植物を描いた作品は本ブログでも数点紹介していますが、人物を描いた作品は初めての投稿となります。
李朝民画 武人図
絹本着色 捲り→額装の予定
全体サイズ:縦*横 画サイズ:縦114*横485
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朝鮮民画特有かもしれませんが、絵自体はそれほど上手くありませんね。日本の民画と相等しく味のあるところが魅力なのでしょうか?
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朝鮮民画はその名のとおり、朝鮮の庶民の実用的な民族絵画です。結婚や還暦などの儀礼、装飾、魔除け、開運などの実用性ある目的として、屏風や掛け軸にしてみたり、壁に貼ったりして用いられています。
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表現は稚拙ですが、滑稽味があり、素朴で大胆なところが独特な味わいとされます。宮廷画家や両班の文人が描いた芸術的な鑑賞対象の正統派絵画とは異なり、一般的にこの手の作品には描いた人の署名や落款はなく、いつ誰が描いたのかは分かりません。
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日本の民芸運動の創始者である柳宗悦が、当時の日本統治時代であった朝鮮でもまた美術品を収集研究し、このことが発端となって、それまでは収集研究の対象とは考えていなかった朝鮮民画が注目されだし、収集研究の対象となりました。
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朝鮮民画の種類は多種多様ですが、大きく仕分けると、道教系、仏教系、儒教系、装飾系に分類されるそうです。
*なお本ブログでも紹介している虎の絵は朝鮮民画の最も代表的な図柄ですね。鵲と虎を一緒に描いた鵲虎図や、山神が虎を従えた山神図などがあります。
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長生図は、長寿の象徴である、鶴、亀、鹿、松、竹、などを描いたものです。青竜、白虎、朱雀、玄武などの方位神や、十二支神、竜、鳳凰、麒麟などを描いた作品も本ブログにて紹介しています。
山水画、動物画、植物画なども多いですが、独特の物として、文字を絵にした文字図や、本などを乗せた棚を描いた冊架図があります。
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本作品は屏風や襖のようなところから幾点かあったものを剥がしたものでしょう。
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このくらい大きくなるとサイズの合う額を探すのもたいへんですね。
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まずは裏打ちのし直しを行い、額に入れてみました。
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それなりにいい感じになったかな?・・・・。誂えにこだわるのは小生の悪い癖かもしれませんね。