夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

リメイク 仙女白兎(嫦娥)図 立原杏所筆 その1

2017-12-26 00:01:00 | 掛け軸
施設を移った母を訪問。息子がお薄を点てました。



ちょっと風邪気味で声が出ない母を心配し、無事に新年が迎えることを祈るばかりです。



92歳の母の長寿を願い、下記の作品をリメイクして投稿します。

リメイク 仙女白兎(嫦娥)図 立原杏所筆
紙本絹装水墨淡彩 西村南岳極箱 
画サイズ:620*1320



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立原杏所:天明5年生まれ、天保11年没(1785年~1840年)、享年56歳。名は任、字は子遠。号は杏所、東軒、玉琤舎。水戸藩彰考館総裁の翠軒の子で、父より学問を受け、画を谷文晁に学んで一家を成したが、南画的画体である。

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極め書きをしている西村南岳は早稲田大学卒業後、大日本茶道会の田中仙樵の秘書となり、その後貴族議員佐々木嘉太郎の秘書をし、その間に古書画の勉強をした人。

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本作品は昭和30年頃に締め直ししてものと考えらています。傷補修等を行い、大事にされていたことが窺えます。立原杏所は知名度が低いわりには評価が高く、贋作が多い画家の一人であります。



出来・印章・落款から真筆判していますが、このような大作、作行は珍しくまさに「妙蹟」といえるのでしょう。



「嫦娥」は下記の言い伝えによります。実は盗み人で蝦蟇・・・

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嫦娥(恒娥または常娥とも書く):ゲイという弓の名手がいました。ある日、いっぺんに10個の太陽が昇ってきて、世界を焼け焦がした時、ゲイは得意の弓で太陽を余分な太陽を射落として世界を救いました。 この時の褒美として、ゲイは西王母という女神から不老不死の妙薬をもらったのですが、ゲイの妻である嫦娥が薬を盗んで逃げてしまいました。 嫦娥は薬を飲み、仙人になると、蝦蟇に姿を変えて月に昇りました。月の表面に見える蝦蟇のような斑点は嫦娥の姿なのです。嫦娥は月の女神とも言われ、兎とともに描かれることが多い。

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不老不死はいつの世でも、万人の願い事のようで・・。





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