夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

水墨山湖図 藤井達吉筆

2021-04-09 00:01:00 | 掛け軸
本ブログにて最近紹介した青磁の花入を観ていた家内が、先日に出かけていた遠州流の家元での席での花入に青磁の筍型の花入を使っていた報告してきました。どうも下記の作品らしい・・。当方の作品とは似て非なる由緒ある作品



さて本日紹介する作品は藤井達吉の掛け軸の作品ですが、藤井達吉の掛け軸の作品は自分で表具を誂え、かつ共箱である作品がもっとも評価がよいとされているようです。藤井達吉は工芸作家ですので、絵と賛、そして表具の和紙や布の材料、そして軸先の陶器という総合された工芸デザインを具現化している作品だからでしょう。本日紹介する作品も小点ながらその一端がうかがいしれる作品かと思います。



水墨山湖図 藤井達吉筆
紙本水墨軸装 軸先陶製 共箱
全体サイズ:縦1820*横410 画サイズ:縦160*横220

 

箱裏には「うた」が記されており、「つまや子の まつのむものを ひねもすを かりとるひとの なりはいかなしも」かな? 藤井達吉の作品中の字に比して、いつもより読みやすい字ながらも詳細な意味は残念ながら不明です。



作品中は印章のみで「達?」OR「太都(たつ)」の主文白方印、箱には「達翁」の落款と「愚?」の朱文白丸印が押印されています。

 

表具は実にいい・・・。



このような掛け軸における日本らしい美が消えて行っていいのだろうか?



本紙と周囲の和紙とのバランスの良い水墨画もいい・・・。



本当に消えていっていいのだろうか?? 例えは悪いかもしれませんが、確実に消えている様は温暖化の進行による自然破壊と同じよう・・・




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