すでに整理されて、屋根裏に放置されていた作品ですが、ひょんなところから見直してみようということになりました。きっかけは家内の書庫にあった下記の図録です。
小代焼に関してはもともと資料が当方にはあまりないので、インターネットなどからの資料からの知識しかありませんでした。そこで下記の作品は割れて補修されているし、形も歪なので打ち捨てられていました。
氏素性の解らぬ作品 小代焼? 朝鮮唐津手 薄端形花器
誂箱
径227*高さ256
収納する箱のなかったので、そもそも保存が難しい・・。陶磁器は必ず保存箱が必要です。決して所狭しと並べておいたり、新聞紙にくるめて段ボール箱に入れて置いてはいけません。蒐集する者として失格であり、人間としての品格が疑われます。
とくにこのような複雑な形の陶磁器は保存箱がないと保存が難しい。
ただ収納する箱を作るだけの作品か否かの見極めが重要で、解らないときはじっくり勉強する、調べる必要があります。
このような形が傾いでいる作品は判断が余計に難しい
図録には、本作品と似通った作品は下記の作品が掲載されていました。四六時中、作品を図録や博物館、美術館で観る必要があります。何気ない作品が意外なところでこの範疇の作品かと気が付くことがあります。
まだ本作品がこの図録の作品と同じ範疇の作品かどうかは断定できていません。
要は本作品が美的感性から存続すべき作品かどうかを当方が判断するかどうかでしょう。最終的には存続すべき作品と判断しました。
同じように価値を見直したのが下記の作品です。
呉州餅花手 藍釉草花文鉢
誂箱
口径280*高台径*高さ93
明末における呉州餅花手と形などが異なる作品であり、製作年代は不詳の作品ですが、やはり明末の呉州餅花手に類する作品と見直しています。
近代の模倣作品だろうと放置しておいてのですが、下記の記事から再度調べてみようかと思いました。実は普段使いにした後、破損してしまって屋根裏に放置したのですが、補修しております。急遽この作品にも箱を誂えました。
参考となったのは下記に参考作品と記事です。
参考作品
餅花手柿釉煎茶碗
餅花手柿釉煎茶碗 <明末>については秦秀雄氏著「暮らしに生きる骨董の美」に同手の作品が掲載されています。
外は柿釉、内は白のツートンカラーの汲出で、とても洒落ている感じのする作品です。現存する数が少ないようで、この煎茶碗はやはり薄手だからでしょうか、コンディションが悪かったり、割れてしまったりしていると思われます。
「餅花手」の作品は明末の漳州窯のおける大皿の作品が一般的ですが、他の形、用途の作品が数は少ないものの製作されていたと思われます。当方の所蔵作品は鉢の作品のため、分厚く製作されたものと思われます。
「氏素性の解らぬ作品」は手早く処分するのは禁物です。当方も売却した作品がどうもあとで貴重な作品であったと気づくことなど苦い思いが幾つかあります。
こういう作品が投稿されるということは本ブログもそろそろ終焉ということです。
小代焼に関してはもともと資料が当方にはあまりないので、インターネットなどからの資料からの知識しかありませんでした。そこで下記の作品は割れて補修されているし、形も歪なので打ち捨てられていました。
氏素性の解らぬ作品 小代焼? 朝鮮唐津手 薄端形花器
誂箱
径227*高さ256
収納する箱のなかったので、そもそも保存が難しい・・。陶磁器は必ず保存箱が必要です。決して所狭しと並べておいたり、新聞紙にくるめて段ボール箱に入れて置いてはいけません。蒐集する者として失格であり、人間としての品格が疑われます。
とくにこのような複雑な形の陶磁器は保存箱がないと保存が難しい。
ただ収納する箱を作るだけの作品か否かの見極めが重要で、解らないときはじっくり勉強する、調べる必要があります。
このような形が傾いでいる作品は判断が余計に難しい
図録には、本作品と似通った作品は下記の作品が掲載されていました。四六時中、作品を図録や博物館、美術館で観る必要があります。何気ない作品が意外なところでこの範疇の作品かと気が付くことがあります。
まだ本作品がこの図録の作品と同じ範疇の作品かどうかは断定できていません。
要は本作品が美的感性から存続すべき作品かどうかを当方が判断するかどうかでしょう。最終的には存続すべき作品と判断しました。
同じように価値を見直したのが下記の作品です。
呉州餅花手 藍釉草花文鉢
誂箱
口径280*高台径*高さ93
明末における呉州餅花手と形などが異なる作品であり、製作年代は不詳の作品ですが、やはり明末の呉州餅花手に類する作品と見直しています。
近代の模倣作品だろうと放置しておいてのですが、下記の記事から再度調べてみようかと思いました。実は普段使いにした後、破損してしまって屋根裏に放置したのですが、補修しております。急遽この作品にも箱を誂えました。
参考となったのは下記に参考作品と記事です。
参考作品
餅花手柿釉煎茶碗
餅花手柿釉煎茶碗 <明末>については秦秀雄氏著「暮らしに生きる骨董の美」に同手の作品が掲載されています。
外は柿釉、内は白のツートンカラーの汲出で、とても洒落ている感じのする作品です。現存する数が少ないようで、この煎茶碗はやはり薄手だからでしょうか、コンディションが悪かったり、割れてしまったりしていると思われます。
「餅花手」の作品は明末の漳州窯のおける大皿の作品が一般的ですが、他の形、用途の作品が数は少ないものの製作されていたと思われます。当方の所蔵作品は鉢の作品のため、分厚く製作されたものと思われます。
「氏素性の解らぬ作品」は手早く処分するのは禁物です。当方も売却した作品がどうもあとで貴重な作品であったと気づくことなど苦い思いが幾つかあります。
こういう作品が投稿されるということは本ブログもそろそろ終焉ということです。