夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

巣籠り鳥文尺皿 & 兎図小碗 伝バーナード・リーチ作

2024-11-16 00:01:00 | 陶磁器
本日の作品はバーナードリーチの作品は印も含めて真似た贋作が多いように思われます。真贋の判断が難しい陶芸家の作品のひとつですね。



巣籠り鳥文尺皿 伝バーナード・リーチ作
1967年(昭和42年 80歳)作 共箱
口径335*高台径210*高さ65



多くの窯で作品を作っていたり、また英国のセントアイヴィスで作ったりしており、器形と釉薬やその絵などから判断するしかないようです。ただかなりの知識と数多くの作品をみていないと解らず、当方のような素人では手に負えない判断となります。



民芸の素朴さが備わっていて、いやらしさがないという抽象的は感覚で作品を選んでいますが・・。



作品に刻されている印も種類が幾つかあるようで、印の正確な資料が欲しいところです。

  

晩年のバーナードリーチですが、視力が衰える85歳(1972年)になるまでの約50年間、作陶を続け、なお世界を旅して回ることをやめようとしなかったようです。また、リーチは視力を失っても陶芸に関する著述をやめなかったようです。1963年に大英帝国勲章(Order of CBE)を受章。1974年には国際交流基金賞を受賞しています。ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館は1977年にリーチの大規模回顧展を開いていますが、78年浜田庄司死去のころから視力衰え健康もすぐれなかったリーチはその1年後逝去しています。



共箱に納まっており、バーナードリーチの晩年となる1967年と記されています。

 

同じような作りの作品例には下記の作品があります。




左写真:リーチ(中央)と柳宗悦(右)、濱田庄司
右写真:リーチが製作した陶板タイル(1925年)



「巣籠り鳥文」の図柄の作品は図柄が少し違う作品が幾つか存在しており、好んで描いた図柄のようです。

ついでに同時期に下記のような作品を入手しています。



兎図小碗 伝バーナード・リーチ作
誂箱
口径81*高台径*高さ57



こちらもバーナードリーチが好んで描いた兎の図柄の作品であり、当方ではスケッチの作品(投稿済)を所蔵しています。

デッサン 走る兎 バーナード・リーチ筆 1934年
浜田晋作鑑定 タトウ箱・黄袋
額装サイズ:縦255*横305 縦150*横210



雰囲気はいいのですが、このような御猪口のような作品の贋作らしきものは数多くありますね。



この絵柄と似ているデッサンを作品集で探してみましたが・・・。



作品の印は下記の写真のとおりですが、セントアイヴィスの印などは確認できていません。器形は良さそうですが・・・。



当然のことながらこちらも真贋は不明ですね。




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