寒念佛図 和田三造筆
絖本軸装水墨箱入
画サイズ:横395*縦350
本日はユニークな2作品を紹介します。
本作品はネットオークションにて購入したもので、大阪府在住で和田三造と交友の
あった人が、直接描いてもらった作品ということでした。本作品ともうひと作品を購入しまいした。
筆に勢いのあるいい作品であり、和田三造が日本画にも精通していたことを示すといえましょう。41年というの昭和41年ということでしょう。
席画ながら最晩年の佳作の一つといえます。和田三造の日本画は人気がありますが日本画、版画、工芸などにその多才さが、かえって画家としての評価を上げていないような側面があるように思えます。
本作品は確かな筆法による洒脱さがありますね。
寒念佛図は言わずと知れた大津絵の画題のひとつです。
「鬼が僧衣をまとっている絵で、慈悲ある姿とは裏腹な偽善者を諷刺したものです。鬼の住まいは人間の心の内にあるということで、描かれた鬼の角は、佛の教えである三毒(貧欲・瞋恚・愚痴)いわゆる人々の我見、我執であると言えます。人は自分の都合で考え、自分の目でものを見、自分にとって欲しいもの、利用できるもの、自分により良いものと、限りなく角を生やします。大津絵の鬼は、それを折る事を教え、鬼からの救いを示唆しているとも言われています。」
「残忍な心を持った者が、うわべだけ慈悲深い態度をとったり優しい言葉を投げかけたりすることのたとえ。」
「大津絵の画題の一。鬼が法衣を着て、鉦(かね)と撞木(しゅもく)を持った姿を描く。これを室内に張っておくと、子供の夜泣きがなおるという言い伝えがあった。」
と説明があります。
本ブログには大津絵についてその1、その2、その3、その4と4題あります。
手前の花瓶?
波斯 鶴首花獣文様コバルト釉花入
高さ370*胴体径150*高台径78
本作品の製作年代等は不明。仙台の汲古堂より購入。姿、絵柄、釉薬が面白い。一見、プリントかと思われますが、ひとつひとつ手書きで描かれています。
底のマーク(アラビア語?)から西アジアのものと思われます。海外でのみやげものかもしれませんが、時代があるものかもしれません。いずれ後学といたします。
和田三造は明治16年生まれ、昭和42年没、享年85歳。洋画家、兵庫県出身。明治37年に東京美術学校を卒業し、黒田清輝に師事し、東京美術学校教授を経て芸術院会員。ら、日本標準色協会を作って色彩学の発達に努力した。代表作は「南風」。
絖本軸装水墨箱入
画サイズ:横395*縦350
本日はユニークな2作品を紹介します。
本作品はネットオークションにて購入したもので、大阪府在住で和田三造と交友の
あった人が、直接描いてもらった作品ということでした。本作品ともうひと作品を購入しまいした。
筆に勢いのあるいい作品であり、和田三造が日本画にも精通していたことを示すといえましょう。41年というの昭和41年ということでしょう。
席画ながら最晩年の佳作の一つといえます。和田三造の日本画は人気がありますが日本画、版画、工芸などにその多才さが、かえって画家としての評価を上げていないような側面があるように思えます。
本作品は確かな筆法による洒脱さがありますね。
寒念佛図は言わずと知れた大津絵の画題のひとつです。
「鬼が僧衣をまとっている絵で、慈悲ある姿とは裏腹な偽善者を諷刺したものです。鬼の住まいは人間の心の内にあるということで、描かれた鬼の角は、佛の教えである三毒(貧欲・瞋恚・愚痴)いわゆる人々の我見、我執であると言えます。人は自分の都合で考え、自分の目でものを見、自分にとって欲しいもの、利用できるもの、自分により良いものと、限りなく角を生やします。大津絵の鬼は、それを折る事を教え、鬼からの救いを示唆しているとも言われています。」
「残忍な心を持った者が、うわべだけ慈悲深い態度をとったり優しい言葉を投げかけたりすることのたとえ。」
「大津絵の画題の一。鬼が法衣を着て、鉦(かね)と撞木(しゅもく)を持った姿を描く。これを室内に張っておくと、子供の夜泣きがなおるという言い伝えがあった。」
と説明があります。
本ブログには大津絵についてその1、その2、その3、その4と4題あります。
手前の花瓶?
波斯 鶴首花獣文様コバルト釉花入
高さ370*胴体径150*高台径78
本作品の製作年代等は不明。仙台の汲古堂より購入。姿、絵柄、釉薬が面白い。一見、プリントかと思われますが、ひとつひとつ手書きで描かれています。
底のマーク(アラビア語?)から西アジアのものと思われます。海外でのみやげものかもしれませんが、時代があるものかもしれません。いずれ後学といたします。
和田三造は明治16年生まれ、昭和42年没、享年85歳。洋画家、兵庫県出身。明治37年に東京美術学校を卒業し、黒田清輝に師事し、東京美術学校教授を経て芸術院会員。ら、日本標準色協会を作って色彩学の発達に努力した。代表作は「南風」。
和田三造の「南風」からは想像もできませんし、
ましてや寒念仏図!
私も新聞でみました。子ども達の絵に対する純粋で素直な感性をもっともっと育んで欲しいものです。
この絵の方がワイワイガヤガヤといろんな感想が聞けるように思いますが!
ところで南風に描かれていて後ろ向きに座っている人物の姿、鬼に少し似てませんか?
絵に対する感性は何歳になってからでも育めるものと私は思います。私は40歳を過ぎてから興味を持ちましたので・・・。