夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

富士漆画賛 藤井達吉筆 その18

2017-10-19 00:01:00 | 掛け軸
仕事は長続きすることが成功のポイントのひとつ。ところが最近の若い社員は仕事が長続きしない。理由は忍耐と根気が希薄なことと、楽で優遇されそうなところへなびくという傾向(欲)が強いから。

このような人は組織への忠誠心が希薄なので早々に淘汰されることになります。何事も長続きしない人には成功はありえないし、忍耐のない者は残念ながら自然に去ることとなります。

さて本日の作品は藤井達吉の作品「その18」です。共箱になっている作品です。

富士漆画賛 藤井達吉筆 その18
紙本水墨淡彩軸装 軸先陶器 共箱
全体サイズ:縦1800*横490 画サイズ:縦830*横340



富士に松の図柄。なにやら歌が添えられています。



共箱ですので、表具のデザインも藤井達吉によるものでしょう。



絵の具は漆?



軸先は陶芸家でもある藤井達吉によるものと推察されます。



何と読むのやら「波光・・・ 愚庵 押印」。読める方がおられるなら助かりますが・・。

 


「愚庵」は藤井達吉の号です。

 

藤井達吉は書家、画家、陶芸家であり、近代工芸の礎を築き後継者そ育てた工芸家ともいえますが、それは長い間の修練の賜物です。しかも欲のない・・。

前回の藤井達吉の投稿からの抜粋です。

「達吉の言う「人間らしさ」とは、常に向上することであると言っています。つまり、咋日より今日、今日より明日の自分の方が進歩していて、死ぬときが最高の自分であることを求めつづけるという意味でしょう。それは、人が人を、自然を愛し、慈しみ、感謝し、心豊かに生活することと言えるのでしょう。」


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4 コメント

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Unknown (minchou)
2017-10-22 02:30:48
今晩は。

「はるひなりそぞろあるけば不二の峰やあさひにはえてひかりかしこし」

大体こんな感じでしょうか
「はるひ」は「春日」でしょうかね。
あと細部がどこか違うかもしれません。

最近は余りかなを読んでないので、たまに良い練習になります。(笑)
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Unknown (minchou)
2017-10-22 02:39:52
訂正
「不二の峰」→「不二ヶ峰」でした。
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Unknown (minchou)
2017-10-22 13:35:39
再訂正
「不二ヶ峰」→「不二ヶ嶺」でした。(笑)
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大助かり! (夜噺骨董談義)
2017-10-22 23:17:26
よく読めしたね。家内共々、感心しきり。

こちらの資料の編集に大助かりです。藤井達吉の作品の歌はなかなか読みづらく、いくつかまだ資料が未編集のままです。
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