
家に昭和20年代頃からあった津軽塗の着物盆ですが、このたび修理が仕上がってきました。
津軽塗 伝来着物盆
秋田杉保存箱
サイズ:幅576*奥行425*高さ75

青森県の津軽塗を修理してくれる小林漆器さんへの依頼で、保存箱も作ってくれました。

割れていた角の部分もきれいになり、全体に艶がでてまるで新品のような仕上りです。

小林漆器さん曰く「津軽塗は何度も塗り重ねているので、旧いものでも新品同様に蘇る。」と言っていました。

亡くなった父の枕元にあり、普段から使っていたと思います。輪島塗もあったように思いますが、まだ見つかっていません、基本的には大小のふたつあるはずですが・・。

今では珍しい文様の津軽塗?

保存用の箱は小林漆器さんが杉板にて作ってくれました。ちなみに修理代金はお安くしていただいて三万円、箱は一万二千円(消費税、運賃別)。

保存はまず紙で包み、その後に布で包みます。

父母が遺してくれた結城や大島の着物とともに使いたい一品です。

さて、本日の作品は中村岳陵の作品、今回で「その4」となります。中村岳陵というとご存じない方でも「72年切手趣味週間」で切手の図案となった「気球揚る」という作品を切手にてご存知かもしれませんね。

斑猫 中村岳陵筆 その4
紙本水墨画帳外し軸装 軸先象牙 子息中村渓男鑑定箱二重箱
額サイズ:縦1515*横623 画サイズ:縦314*横471

中央に折れ目がありますから、スケッチの画帳から外して掛け軸にした作品でしょうか?

最近息子が好きだった近所の猫が高齢で亡くなったので、代わりといってはなんですが、本作品を飾ってみました。

中村岳陵の長男である中村渓男の鑑定箱に収められています。
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中村渓男:(なかむら たにお)1921年 ~ 2001年。美術評論家。日本画家・中村岳陵の長男。息子の中村宗弘も日本画家。 神奈川県生まれ。本名は秀男。慶應義塾大学文学部史学科卒。美術史学会・美術評論家連盟所属。宇都宮文星短期大学教授、成田山書道美術館副館長。
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本作品は「その3」で紹介した下記の作品と落款と印章が同一であり、同様に1930年(昭和5年)に描かれていたと推測され、中村岳稜が40歳頃の作品と思われます。

庚午図 中村岳陵筆 その3
絹本着色額装 紙タトウ 共シール
色紙

どちらの作品もシミが多いのが難点ですね。
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中村岳陵:明治23年3月10日生れ、昭和44年11月20日没(1890年~1969年)大正~昭和時代の日本画家。静岡生れ。野沢堤雨、川辺御楯に師事。東京美術学校卒。本名は恒吉。
日本美術協会展に入選を重ね、紅児会会員となる。明治44年巽画会、東京勧業博覧会でそれぞれ受賞。大正元年文展初入選。3年今村紫紅、速水御舟らの赤曜会結成に参加し、院展に出品。4年日本美術院同人。昭和2年日本美術学校日本画科主任教授。5年福田平八郎、山口蓬春らと六潮会を創立。10年多摩帝国美術学校教授、帝展参与。16年新文展審査員。戦後は日展で活躍した。
昭和36年朝日文化賞、毎日芸術大賞。37年文化勲章。日展顧問、帝国芸術院会員、文化功労者。伝統的な大和絵や琳派の描法に、明るく華やかな後期印象派の感覚が統合された、モダンで清新な画風で知られる。作品に「輪廻物語」「気球揚る」など。
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大家の作品はそうそうたやすくは入手できませんが、このような画帳外しの作品はときおり手頃な値段で入手できることがあります。シミがありますが、十分愉しめる作品です。シミは染み抜きのよってある程度きれいにはできます。
津軽塗 伝来着物盆
秋田杉保存箱
サイズ:幅576*奥行425*高さ75

青森県の津軽塗を修理してくれる小林漆器さんへの依頼で、保存箱も作ってくれました。

割れていた角の部分もきれいになり、全体に艶がでてまるで新品のような仕上りです。

小林漆器さん曰く「津軽塗は何度も塗り重ねているので、旧いものでも新品同様に蘇る。」と言っていました。

亡くなった父の枕元にあり、普段から使っていたと思います。輪島塗もあったように思いますが、まだ見つかっていません、基本的には大小のふたつあるはずですが・・。

今では珍しい文様の津軽塗?

保存用の箱は小林漆器さんが杉板にて作ってくれました。ちなみに修理代金はお安くしていただいて三万円、箱は一万二千円(消費税、運賃別)。

保存はまず紙で包み、その後に布で包みます。

父母が遺してくれた結城や大島の着物とともに使いたい一品です。

さて、本日の作品は中村岳陵の作品、今回で「その4」となります。中村岳陵というとご存じない方でも「72年切手趣味週間」で切手の図案となった「気球揚る」という作品を切手にてご存知かもしれませんね。

斑猫 中村岳陵筆 その4
紙本水墨画帳外し軸装 軸先象牙 子息中村渓男鑑定箱二重箱
額サイズ:縦1515*横623 画サイズ:縦314*横471

中央に折れ目がありますから、スケッチの画帳から外して掛け軸にした作品でしょうか?

最近息子が好きだった近所の猫が高齢で亡くなったので、代わりといってはなんですが、本作品を飾ってみました。

中村岳陵の長男である中村渓男の鑑定箱に収められています。

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中村渓男:(なかむら たにお)1921年 ~ 2001年。美術評論家。日本画家・中村岳陵の長男。息子の中村宗弘も日本画家。 神奈川県生まれ。本名は秀男。慶應義塾大学文学部史学科卒。美術史学会・美術評論家連盟所属。宇都宮文星短期大学教授、成田山書道美術館副館長。
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本作品は「その3」で紹介した下記の作品と落款と印章が同一であり、同様に1930年(昭和5年)に描かれていたと推測され、中村岳稜が40歳頃の作品と思われます。



庚午図 中村岳陵筆 その3
絹本着色額装 紙タトウ 共シール
色紙

どちらの作品もシミが多いのが難点ですね。
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中村岳陵:明治23年3月10日生れ、昭和44年11月20日没(1890年~1969年)大正~昭和時代の日本画家。静岡生れ。野沢堤雨、川辺御楯に師事。東京美術学校卒。本名は恒吉。
日本美術協会展に入選を重ね、紅児会会員となる。明治44年巽画会、東京勧業博覧会でそれぞれ受賞。大正元年文展初入選。3年今村紫紅、速水御舟らの赤曜会結成に参加し、院展に出品。4年日本美術院同人。昭和2年日本美術学校日本画科主任教授。5年福田平八郎、山口蓬春らと六潮会を創立。10年多摩帝国美術学校教授、帝展参与。16年新文展審査員。戦後は日展で活躍した。
昭和36年朝日文化賞、毎日芸術大賞。37年文化勲章。日展顧問、帝国芸術院会員、文化功労者。伝統的な大和絵や琳派の描法に、明るく華やかな後期印象派の感覚が統合された、モダンで清新な画風で知られる。作品に「輪廻物語」「気球揚る」など。
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大家の作品はそうそうたやすくは入手できませんが、このような画帳外しの作品はときおり手頃な値段で入手できることがあります。シミがありますが、十分愉しめる作品です。シミは染み抜きのよってある程度きれいにはできます。