前回の帰省時に郷里にある馴染みの骨董店で気になっていた作品です。購入を保留していた作品ですが、帰省に際して思い切って入手した作品の紹介です。
春光 福田豊四郎筆 その165
絹本水墨着色軸装 軸先骨 共箱二重箱(高島屋シール)
全体サイズ:縦2232*横564 画サイズ:縦1252*横422
天地の天の部分に少しシミがありますが、まだ天地交換するほどでもないでしょう。
福田豊四郎が昭和20年前後に描いたと推測される出来の良い作品です。
当方では郷里出身の画家を蒐集していますが、伊勢正義、福田豊四郎、寺崎廣業、平福父子らの佳作の作品はどんどん市場では少なくなってきました。
ネットオークションが始まってからは作品は市場に出やすくなったものの、作品が出尽くした感があります。他の蒐集対象である蓑虫山人、天龍道人の画家の作品もそうであり、いい作品はネットオークションから姿を消しました。
本作品は共箱に収納されており、高島屋のシールが添付されていますので、高島屋にて売られていた作品と推測されます。
書体と印章から昭和20年頃の作かと推定しています。
値段は徐々に手頃なお値段まで下がってきていますが、出来の良い福田豊四郎の作品は郷里でないとなかなか入手できなくなりました。今ではネットオークションでもめぼしい作品はめったに出なくなりましたが、ネットオークション開始時といういい時に多くの作品を入手したと思っています。今は元の状態の入手先に戻りつつあります。