夏の夜は花火です。大曲に花火、大文字焼きの花火など郷里の火の祭典を息子に見せてやりたいものです。まだ赤ちゃんのころ一緒にした花火を覚えているのかな、真冬に雪の上でやった花火も・・・。
花火の次は川遊び、息子と近所の川に魚捕をしたのですが、海老やドジョウの中に混じって、運よくほんの少し多きめの魚が獲れました。用意した魚を入れる容器に入れておいたのですが、家内が気を効かして、温度の上がらないように浅瀬に置いていたのですが、元気の良い魚は飛び跳ねて逃げたらしい・・。
そこで本作品の紹介・・・。
跳鮎之図 小泉檀山筆 その2
絹本着色軸装 軸先象牙 合箱
全体サイズ:縦*横 画サイズ:縦1060*横410
小泉檀山の鮎を描いた作品の中でこのように一匹だけを描き、「鯉の滝登り」のように描いた構図は稀有のようです。以前に紹介した作品と並べて展示してみました。珍しい構図だからといって贋作ではなさそうです。
オーソドックスな「その1」より本作品のほうが小生は好きですが・・。
小泉檀山の詳細は「その1」に記していますので、この投稿では省略させていただきます。50歳の時に黒羽藩主大関増業より城北の鎮国社宮司職を与えられ、それ以降に画の創作を旺盛に行なったという記述があり、その頃の作品かと思われます。
小泉檀山(斐:あやる)の作品は最近の「なんでも鑑定団」に85歳の作の作品が出品されており、その記述には「85歳という年齢の為か、若い頃はもっと葦の葉などきれいに描かれているのが、いわば雑なのだが、これはこれで味になっている。」とありました。
「若い頃はもっと葦の葉などきれいに描かれている。」という点から、本作品は丁寧に描かれているようであり、また構図にも安定した多くの鮎を描いた時期より独創的という点から、より若い頃の作という判断しています。若いといっても50歳以降なのでしょう。
なんでも鑑定団の評では「一匹20万円」???だそうですが、そのような値段の根拠は聞いたことがありませんし、実際と違うようです。
その根拠なら本作品の値段は20万円? 小生なら売ってしまいます。繰り返すようですが、なんでも鑑定団は自分で売りたい値段ですので、実際にこちらで買って欲しい値段はその10分の1にもならないのが現状です。掛け軸は真贋を云々するほど高価な取引がされている市場でないようで、それがかえって私のような蒐集家には好都合ですが・・。
マスコミ報道というものは常に裏があり、その裏を見抜けないととんでもない無駄な時間お金を費やすことになります。とくにテレビは極力観ないことです。虚実の塊です。今回のオリンピックも金メダルと煽って置いて現実は・・・。選手が弱いのではなく世界がもっと強いようです。それが真実のようです。
さて涼を求めるこの時期には良い作品と思い掛けてみました。鮎の画題の作品も増えてきました。「鮎」、「鯉」、「富士」、「鐘馗」などどうも小生の蒐集にも偏りがあるようです。
子供の頃の魚採り、学生時代の登山などが根底にあるかもしれません。
本作品の軸自体は痛みがこれ以上進むと改装の必要があります。おそらく制作当時のままのうぶな表具のままなのでしょう。真作なら改装する必要もあるでしょうが・・。
掛け軸は時間の経過とともに全体が固くなり、折れやすくなったり、破けやすくなったりします。同じ掛け軸は一ヶ月以上は掛けないようにしたほうがいいでしょう。痛んできたら、思い切って改装する手段はありますが、うぶな表具をそのまま活用したいときには、「締め直し」という方法がいいと思います。
「小泉斐印」と「子章□」の白文朱方印と朱文二重方印が押印されております。
(当方では印章は未確認ですが、落款はいい線だと判断しております。)
猫が飛びついたという小泉檀山の「鮎」の作品だそうですが・・・。
人生も関市の中では花火のような一瞬の時間、大事な時間を有効に使いたいものです。たとえ儚くても、時の流れを逆らうように遡り、困難という滝を飛び越えて人生を歩まなくては(「鮎まなくては」と「鮎」の作品の鑑賞時に小生は称していますが・・)いけませんね。そのためには真実とは何かをしっかり捕らえる必要があるようです。
なにも真贋のことではありません。それは実に些細なこと・・
花火の次は川遊び、息子と近所の川に魚捕をしたのですが、海老やドジョウの中に混じって、運よくほんの少し多きめの魚が獲れました。用意した魚を入れる容器に入れておいたのですが、家内が気を効かして、温度の上がらないように浅瀬に置いていたのですが、元気の良い魚は飛び跳ねて逃げたらしい・・。
そこで本作品の紹介・・・。
跳鮎之図 小泉檀山筆 その2
絹本着色軸装 軸先象牙 合箱
全体サイズ:縦*横 画サイズ:縦1060*横410
小泉檀山の鮎を描いた作品の中でこのように一匹だけを描き、「鯉の滝登り」のように描いた構図は稀有のようです。以前に紹介した作品と並べて展示してみました。珍しい構図だからといって贋作ではなさそうです。
オーソドックスな「その1」より本作品のほうが小生は好きですが・・。
小泉檀山の詳細は「その1」に記していますので、この投稿では省略させていただきます。50歳の時に黒羽藩主大関増業より城北の鎮国社宮司職を与えられ、それ以降に画の創作を旺盛に行なったという記述があり、その頃の作品かと思われます。
小泉檀山(斐:あやる)の作品は最近の「なんでも鑑定団」に85歳の作の作品が出品されており、その記述には「85歳という年齢の為か、若い頃はもっと葦の葉などきれいに描かれているのが、いわば雑なのだが、これはこれで味になっている。」とありました。
「若い頃はもっと葦の葉などきれいに描かれている。」という点から、本作品は丁寧に描かれているようであり、また構図にも安定した多くの鮎を描いた時期より独創的という点から、より若い頃の作という判断しています。若いといっても50歳以降なのでしょう。
なんでも鑑定団の評では「一匹20万円」???だそうですが、そのような値段の根拠は聞いたことがありませんし、実際と違うようです。
その根拠なら本作品の値段は20万円? 小生なら売ってしまいます。繰り返すようですが、なんでも鑑定団は自分で売りたい値段ですので、実際にこちらで買って欲しい値段はその10分の1にもならないのが現状です。掛け軸は真贋を云々するほど高価な取引がされている市場でないようで、それがかえって私のような蒐集家には好都合ですが・・。
マスコミ報道というものは常に裏があり、その裏を見抜けないととんでもない無駄な時間お金を費やすことになります。とくにテレビは極力観ないことです。虚実の塊です。今回のオリンピックも金メダルと煽って置いて現実は・・・。選手が弱いのではなく世界がもっと強いようです。それが真実のようです。
さて涼を求めるこの時期には良い作品と思い掛けてみました。鮎の画題の作品も増えてきました。「鮎」、「鯉」、「富士」、「鐘馗」などどうも小生の蒐集にも偏りがあるようです。
子供の頃の魚採り、学生時代の登山などが根底にあるかもしれません。
本作品の軸自体は痛みがこれ以上進むと改装の必要があります。おそらく制作当時のままのうぶな表具のままなのでしょう。真作なら改装する必要もあるでしょうが・・。
掛け軸は時間の経過とともに全体が固くなり、折れやすくなったり、破けやすくなったりします。同じ掛け軸は一ヶ月以上は掛けないようにしたほうがいいでしょう。痛んできたら、思い切って改装する手段はありますが、うぶな表具をそのまま活用したいときには、「締め直し」という方法がいいと思います。
「小泉斐印」と「子章□」の白文朱方印と朱文二重方印が押印されております。
(当方では印章は未確認ですが、落款はいい線だと判断しております。)
猫が飛びついたという小泉檀山の「鮎」の作品だそうですが・・・。
人生も関市の中では花火のような一瞬の時間、大事な時間を有効に使いたいものです。たとえ儚くても、時の流れを逆らうように遡り、困難という滝を飛び越えて人生を歩まなくては(「鮎まなくては」と「鮎」の作品の鑑賞時に小生は称していますが・・)いけませんね。そのためには真実とは何かをしっかり捕らえる必要があるようです。
なにも真贋のことではありません。それは実に些細なこと・・