夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

大日本魚類画集 NO75 ホウボウ 大野麥風画 

2020-05-18 00:01:00 | 浮世絵
さすがにバーバリーとブランド名の入ったハンカチ製の自家製マスクは勤務先には装着するのは抵抗があると思っていたら、家内が小生の意を汲んだのか、別のマスクを作ってくれました。



ちょっと小ぶりなマスクです。ちなみに文様は蝶・・、ちょっぴりマスクから香水の香り。香水の香りは自分が愉しむもの、男は対外的に無味無臭がいい、もとい、対人に無臭がいい。

さて本日はじっくり蒐集している大日本魚類画集からの作品の紹介です。

大日本魚類画集 NO75 ホウボウ 大野麥風画 
紙本淡彩額装 版画 1939年6月第10回
画サイズ:縦288*横408



本作品で稀有なのは摺師・彫師の銘がない作品であることです。このようなことは見本刷りの作品にはありますが、通常は見本刷りには「麥風 押印(印章)」もありませんから、まったく謎です。
 


原画にはこのようなことはあり得ますが、「後摺」ではないかという推測が正しいかと思います。500部限定ですが、ひとつの版木ですべて摺るには無理がありますので、スペアの版木があったのかもしれません。画集にもひと作品だけ摺師・彫師の銘がない作品が掲載されています。



印章も画集の作品とは別の印章ですが、本作品の印章は他の作品に多用されている作品です。よって贋作ということではないようです。

  

画集の作品においては彫師は「藤川象斎」摺師は「中村匠□」とあります。



シリーズひとつをとってみても世の中にはいろんなことが起こる、もとい骨董品にはいろんなものがある・・・・ 調べる手間が休まる暇がないですね。

マットを誂えていましたが、どうもコロナウイルスの影響で出来上がるのはしばらくかかりそうです



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