柳下美人図 伝川又常正筆
絹装軸紙本着色箱入
画サイズ:157*367
折れの補修等が丁寧になされており、大切にされていた作品であると思われます。
常正の作品の真作であるかは不明ですが、画風は同一とみなしていいと思われます。
印章・落款は後学の判断となりますが、残っている作品が少なくなり、貴重となりつつあります。
というより江戸以前の肉筆浮世絵自体がますます貴重品となっています。ネットオークションや骨董店にある肉筆画も二級品以下のものしか見当たらなくなりました。
川又常正:生没年不明。作画期は享保(1716年~1736年)から延享頃(1744年~1748年)。川又常行(一説には狩野常信の門人、新潟の人)の門人で、川又姓を名乗る。
作品は肉筆画のみ。師・常行と同様の温雅な画風の肉筆美人画を数多く残している。その大半が少女のような愛くるしさを湛えており、その中性的な美人表現や風俗描写は鈴木春信と共通点が多い。
川又一派の中ではもっとも遺作が多く、技量も秀でている。後に鈴木春信が、この川又常正から大きな影響を受けている。
常正は、釣雪斎と号したが、署名は「常正筆」でほぼ一貫している。
代表作として、「浴室脇の男女図」(東京国立博物館所蔵)、「羽根つき美人図」、(出光美術館所蔵)、古典文学や故事を題材とした見立絵を得意とし、京都の人気絵師西川祐信の絵本から図様を拝借した。
常正の描く美人は、現在確認されている作品数は50点前後。門人に、川又常辰がいる。
絹装軸紙本着色箱入
画サイズ:157*367
折れの補修等が丁寧になされており、大切にされていた作品であると思われます。
常正の作品の真作であるかは不明ですが、画風は同一とみなしていいと思われます。
印章・落款は後学の判断となりますが、残っている作品が少なくなり、貴重となりつつあります。
というより江戸以前の肉筆浮世絵自体がますます貴重品となっています。ネットオークションや骨董店にある肉筆画も二級品以下のものしか見当たらなくなりました。
川又常正:生没年不明。作画期は享保(1716年~1736年)から延享頃(1744年~1748年)。川又常行(一説には狩野常信の門人、新潟の人)の門人で、川又姓を名乗る。
作品は肉筆画のみ。師・常行と同様の温雅な画風の肉筆美人画を数多く残している。その大半が少女のような愛くるしさを湛えており、その中性的な美人表現や風俗描写は鈴木春信と共通点が多い。
川又一派の中ではもっとも遺作が多く、技量も秀でている。後に鈴木春信が、この川又常正から大きな影響を受けている。
常正は、釣雪斎と号したが、署名は「常正筆」でほぼ一貫している。
代表作として、「浴室脇の男女図」(東京国立博物館所蔵)、「羽根つき美人図」、(出光美術館所蔵)、古典文学や故事を題材とした見立絵を得意とし、京都の人気絵師西川祐信の絵本から図様を拝借した。
常正の描く美人は、現在確認されている作品数は50点前後。門人に、川又常辰がいる。