夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

水草と小魚図 福田豊四郎筆

2020-04-29 00:00:00 | 掛け軸
在宅勤務中は息子が小生を放っておいてはくれません。庭で自転車遊びの相手をしていると家内は外の流しで里芋洗い・・。さて夕飯はカレー!と言い出したら、当然里芋カレーということになり、息子と私はタマネギの段取り・・・。



息子は筍の皮むき、ネギ採りから処理と最近は野菜との関りが多く、好きなようです。



「はい、あっという間に出来上がり!」



また遊びの続きが始まります・・・・、一応在宅勤務なのでそうそうに打ち上げ>

本日の作品は入手先が山形県飽海郡遊佐町であり、昭和20年の終戦間際に福田豊四郎はそこに近い秋田県由利郡に疎開していることと関連性があるかもしれません。



水草と小魚図 福田豊四郎筆 昭和15年頃
絹本着色軸装→額装 軸先象牙 合箱→黄袋+タトウ
全体サイズ:縦1270*562 画サイズ:縦300*横415→額装F6号



この作品を描いた頃に福田豊四郎は小魚と水草を主題とした作品を多く描いています。当方での所蔵作品でも同時期の作品には「月と魚」、「水藻の花」などがあります。



福田豊四郎は同じ主題の作品を徹底して描くことを心掛けていたようです。



描いている水草は「菱」と呼ばるもんでしょう。



魚は鮎? ちょっと違うかな??



この書体の落款は珍しいものです。似たような書体の作品は当方で所蔵している「山湖秋」という昭和15年頃に描かれた作品に近い書体です。

 

共箱ではないので額装に誂えようと思っていましたが、意外に写真で見るより額装の状態いいのでそのまま軸装で保管することにしました。



掛け軸は現在の住居環境では本当の飾る場所が無くなってきました。



よって掛け軸を額装にした飾る方が増えているようですが、果たしてそれでいいものかどうか?



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