整理している食器棚にはもうひとつの作品群がありました。いわゆる古伊万里錦手と称される作品群などです。
使用中での多少の損傷は自分で直してしまうので、保有している作品の数は減りません。
錦手は上品な作行のものが良いようです。
裏には銘はありません。
この手の図柄はよくありますが、品のあるものがいいでしょう。
高台内には「富」に字が見られます。
こちらは同じような作品ですが、明治期の下手な作品となります。
こちらは大正期? の色絵。
この作品は明末の染付でしょうが、古伊万里にもこの手の作品があります。
本体が薄いのが特徴です。
絵付けが洒脱な点がいいですね。
本日は久方ぶりに源内焼の作品ですが、4月上旬のなんでも鑑定に源内焼の作品が出品されていました。いずれも珍しい図柄の作品でした。
参考作品
源内焼の皿4点
なんでも鑑定団出品作 2020年4月7日放送
鑑定団の評価:18世紀後半から19世紀中頃にかけて香川県さぬき市志度で作られた源内焼。平賀源内は志度で生まれ、源内の指導によって作られたことは間違いない。柔らかい土の軟質陶器で、緑、黄色、茶、紫などの三彩釉を主体としたもの。デザインは型で作っている。輪花型の丸皿は竹林七賢人。次の鉢が鳳凰の文様。松に鷹、花クルスの文様といずれも状態が良い。見込が赤の文様というのはおそらく漆絵で描いたからだろう。100年以上の間飾ったりしている間に剥落してちょっと擦れているが傷には入らない。評価金額:120万円
本ブログにてもひさかたぶりの源内焼の作品の紹介です。
源内焼の蒐集のポイントは
1.再興源内焼や源内焼から派生した作品は一部を除き除外すること
2.汚れ、割れ補修、釉薬の剥がれなど鑑賞上支障のある作品は除外すること
3.型の抜けのよい文様の綺麗な作品、釉薬の種類の多い作品、印のある作品などを中心に蒐集すること
4.大きさは八寸以上、手持ちのあるもの、デザインの独自性のあるものなどを中心に蒐集すること
などでしょう。
当方ではほぼ地図皿を除く100点を超える作品を蒐集できましたが、ときおり図柄が面白い作品をまだ見かけます。八寸から九寸くらいの皿で三万円から五万円くらいが入手の目安でしょう。
本日の作品は当方にない図柄で状態がしっかりしていたので入手した作品です。
源内焼 三彩樹下人物(春告鳥 初音)図輪花八寸皿
口径245*高さ60 合箱入
いつも源内焼の作品名を付ける時には悩むものです。作品図集にある作品はその題名に倣うのでいいのですが、そもそも皿なのか、鉢なのかから悩むことになりますね。
図柄もどこかに出典参考資料があるもので、なかなかそれを見つけるのもたいへんです。本図に描かれている人物の頭上の鳥は春告鳥(ウグイス)かな? よく日本画にある「初音」という画題のようですが、太鼓石が描かれていますので 唐物版?
「初音」はウグイスの春に鳴く最初の声のことですね。このようなことを知らないと何を描いた作品かさっぱり分からないということになり、=(イコール)教養のないことと反省する羽目になりますね。
源内焼では軟陶ゆえ人物、口縁の文様などがきちんとした型の抜けの良い、保存状態のよいものは意外に少ないものです。本作品は多少の釉薬の剥離はあるものの状態は良い方で、しかもこの図柄の作品は実に珍しい作品です。
裏面はいつもどおりの形ですね。
美術館蔵より個人蔵の多い源内焼ですので、蒐集活動はまだ続くでしょう。
ところでこの作品の箱にはTOBUの伝票が同封されており、25万円で購入されていたようです。この値段は決して法外なお値段ではありません。正規のルートで買うとこのお値段になります。
源内焼は認知度は低いのですが、希少価値が高く八寸以上の状態の良い大型の作品になるとこの程度で売買されているのは珍しくありません。
本作品で130作品近くの作品が当方で蒐集されましたが、蒐集対象で遺っているのは「地図大皿」のみですが、文様によって違うようですが、現在は数枚程度しか残存数がないらしい・・・
使用中での多少の損傷は自分で直してしまうので、保有している作品の数は減りません。
錦手は上品な作行のものが良いようです。
裏には銘はありません。
この手の図柄はよくありますが、品のあるものがいいでしょう。
高台内には「富」に字が見られます。
こちらは同じような作品ですが、明治期の下手な作品となります。
こちらは大正期? の色絵。
この作品は明末の染付でしょうが、古伊万里にもこの手の作品があります。
本体が薄いのが特徴です。
絵付けが洒脱な点がいいですね。
本日は久方ぶりに源内焼の作品ですが、4月上旬のなんでも鑑定に源内焼の作品が出品されていました。いずれも珍しい図柄の作品でした。
参考作品
源内焼の皿4点
なんでも鑑定団出品作 2020年4月7日放送
鑑定団の評価:18世紀後半から19世紀中頃にかけて香川県さぬき市志度で作られた源内焼。平賀源内は志度で生まれ、源内の指導によって作られたことは間違いない。柔らかい土の軟質陶器で、緑、黄色、茶、紫などの三彩釉を主体としたもの。デザインは型で作っている。輪花型の丸皿は竹林七賢人。次の鉢が鳳凰の文様。松に鷹、花クルスの文様といずれも状態が良い。見込が赤の文様というのはおそらく漆絵で描いたからだろう。100年以上の間飾ったりしている間に剥落してちょっと擦れているが傷には入らない。評価金額:120万円
本ブログにてもひさかたぶりの源内焼の作品の紹介です。
源内焼の蒐集のポイントは
1.再興源内焼や源内焼から派生した作品は一部を除き除外すること
2.汚れ、割れ補修、釉薬の剥がれなど鑑賞上支障のある作品は除外すること
3.型の抜けのよい文様の綺麗な作品、釉薬の種類の多い作品、印のある作品などを中心に蒐集すること
4.大きさは八寸以上、手持ちのあるもの、デザインの独自性のあるものなどを中心に蒐集すること
などでしょう。
当方ではほぼ地図皿を除く100点を超える作品を蒐集できましたが、ときおり図柄が面白い作品をまだ見かけます。八寸から九寸くらいの皿で三万円から五万円くらいが入手の目安でしょう。
本日の作品は当方にない図柄で状態がしっかりしていたので入手した作品です。
源内焼 三彩樹下人物(春告鳥 初音)図輪花八寸皿
口径245*高さ60 合箱入
いつも源内焼の作品名を付ける時には悩むものです。作品図集にある作品はその題名に倣うのでいいのですが、そもそも皿なのか、鉢なのかから悩むことになりますね。
図柄もどこかに出典参考資料があるもので、なかなかそれを見つけるのもたいへんです。本図に描かれている人物の頭上の鳥は春告鳥(ウグイス)かな? よく日本画にある「初音」という画題のようですが、太鼓石が描かれていますので 唐物版?
「初音」はウグイスの春に鳴く最初の声のことですね。このようなことを知らないと何を描いた作品かさっぱり分からないということになり、=(イコール)教養のないことと反省する羽目になりますね。
源内焼では軟陶ゆえ人物、口縁の文様などがきちんとした型の抜けの良い、保存状態のよいものは意外に少ないものです。本作品は多少の釉薬の剥離はあるものの状態は良い方で、しかもこの図柄の作品は実に珍しい作品です。
裏面はいつもどおりの形ですね。
美術館蔵より個人蔵の多い源内焼ですので、蒐集活動はまだ続くでしょう。
ところでこの作品の箱にはTOBUの伝票が同封されており、25万円で購入されていたようです。この値段は決して法外なお値段ではありません。正規のルートで買うとこのお値段になります。
源内焼は認知度は低いのですが、希少価値が高く八寸以上の状態の良い大型の作品になるとこの程度で売買されているのは珍しくありません。
本作品で130作品近くの作品が当方で蒐集されましたが、蒐集対象で遺っているのは「地図大皿」のみですが、文様によって違うようですが、現在は数枚程度しか残存数がないらしい・・・