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2階展示室廊下の収納用の棚は扉が付き始めて完成まじかとなりました。
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杉の板目で統一した当方で考えたデザインはそれなりに反映されてきたようです。
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私の実家は祖父の代から材木業、秋田杉はなじみの深い材木です。
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夏季休暇が終わったから最終の建具と塗装、そしてロールブラインド取付で2階は完了となります。展示室は1階にロールブラインドを取り付けると計画がすべて完了です。物事はじっくりと計画的に、また臨機応変に対応していくことです。
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本日の作品は後期の鍋島青磁とするとしても、発色が一部白くなっており、さらに釉薬が分厚いため文様が不鮮明ですので、これは失敗作でしょう。計画的にいかないことも多々あるという例・・。
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*上記写真は源内焼の五客揃いとの展示です。
失敗作 鍋島焼 後期? 青磁大根文陽刻五寸皿
誂箱
口径153*高台径74*高さ46
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鍋島青磁は美しい青磁釉を器の全体ないし一部にかけ、染付・色絵をほどこすこともあります。中国の砧青磁を手本とした青みがかったものと、交壇官窯青磁を手本とした緑がかった貫入(ひびに見える仕上げ)のものとがあります。盛期の一尺を超えるような青磁の大皿は色絵や染付とは違い珍しく、青磁の作品の多くは中皿や小皿のようです。
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本作品は青みがかった作品ですが、鍋島焼後期と推定されます。
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大根文を陽刻にした青磁皿類は盛期を含めて鍋島焼では数多く作られ、この作品も大根の上部を左側に置き、器縁を一周する形で陽刻されています。
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鍋島焼の青磁は何度も還元炎で焼かれ、陽刻の作品はその凹凸によって青磁釉に濃淡が生まれ、それが美しい絵文様の効果を上げています。
(「鍋島 後期の作品を観る 元文時代から慶應時代まで」 小木一良著)に同手の作品が掲載されています。
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本作品は文様が写真では解りにくくなっていますが、後期以降はこの手の作品は発色が緑がかっており、本作品は発色が綺麗な青色であることから元禄から享保の作品とする方もいます。寸法も後期以降は五寸以下のようです。
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ただ盛期には少しでも作品に欠点のある作品は献上品のためはじかれていることから、献上手とは一画を画くして、当方では後期とさせていただいております。むろん明治期から今日まで同手の作品は生産されており、判断は難しいのかもしれません。
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失敗作とはいえ青磁のこの色の発色は難しいので貴重と言えば貴重・・・
失敗は成功の基、くよくよしないで次の糧にすることですね。
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杉の板目で統一した当方で考えたデザインはそれなりに反映されてきたようです。
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私の実家は祖父の代から材木業、秋田杉はなじみの深い材木です。
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夏季休暇が終わったから最終の建具と塗装、そしてロールブラインド取付で2階は完了となります。展示室は1階にロールブラインドを取り付けると計画がすべて完了です。物事はじっくりと計画的に、また臨機応変に対応していくことです。
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本日の作品は後期の鍋島青磁とするとしても、発色が一部白くなっており、さらに釉薬が分厚いため文様が不鮮明ですので、これは失敗作でしょう。計画的にいかないことも多々あるという例・・。
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*上記写真は源内焼の五客揃いとの展示です。
失敗作 鍋島焼 後期? 青磁大根文陽刻五寸皿
誂箱
口径153*高台径74*高さ46
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鍋島青磁は美しい青磁釉を器の全体ないし一部にかけ、染付・色絵をほどこすこともあります。中国の砧青磁を手本とした青みがかったものと、交壇官窯青磁を手本とした緑がかった貫入(ひびに見える仕上げ)のものとがあります。盛期の一尺を超えるような青磁の大皿は色絵や染付とは違い珍しく、青磁の作品の多くは中皿や小皿のようです。
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本作品は青みがかった作品ですが、鍋島焼後期と推定されます。
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大根文を陽刻にした青磁皿類は盛期を含めて鍋島焼では数多く作られ、この作品も大根の上部を左側に置き、器縁を一周する形で陽刻されています。
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鍋島焼の青磁は何度も還元炎で焼かれ、陽刻の作品はその凹凸によって青磁釉に濃淡が生まれ、それが美しい絵文様の効果を上げています。
(「鍋島 後期の作品を観る 元文時代から慶應時代まで」 小木一良著)に同手の作品が掲載されています。
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本作品は文様が写真では解りにくくなっていますが、後期以降はこの手の作品は発色が緑がかっており、本作品は発色が綺麗な青色であることから元禄から享保の作品とする方もいます。寸法も後期以降は五寸以下のようです。
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ただ盛期には少しでも作品に欠点のある作品は献上品のためはじかれていることから、献上手とは一画を画くして、当方では後期とさせていただいております。むろん明治期から今日まで同手の作品は生産されており、判断は難しいのかもしれません。
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失敗作とはいえ青磁のこの色の発色は難しいので貴重と言えば貴重・・・
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失敗は成功の基、くよくよしないで次の糧にすることですね。