夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

福田豊四郎 6作品入手 その4 鮎 福田豊四郎筆

2020-08-15 00:01:00 | 日本画
プール遊びした日の夕刻は、近所の子らと庭で羽化するアブラゼミの観察です。



家内が枝をおもむろに登り始めた蝉の幼虫を発見! 午後5時過ぎでしたが、その後一時間もしないうちに羽化の開始です。近所の息子の友達らに早速、メールにて連絡です。



それから一時間度で完全に脱皮完了・・。夕刻の少し強めの風に吹かれても必死にしがみつく姿はなんとも健気・・・。



しばらくすると羽が完全に広がりました。羽は白くきれいです。



徐々に羽は透明になりました。子どもらは夢中で見学です。



夜が更ける頃には完全に成虫の姿になりました。



さて本日の作品の紹介ですが、最近、福田豊四郎の作品をまとめて6作品を入手しましたので紹介します。共箱や例歴のきちんとしてものではありませんし、スケッチ程度の出来のものもありますが、すべて福田豊四郎の真作です。

本日は福田豊四郎の「鮎」を描いた作品です。

鮎 福田豊四郎筆
紙本着色軸装 合箱
全体サイズ:横425*縦1270 画サイズ:横267*縦237



当方では「鮎」を描いた作品は3作品目となります。その中のひとつは漆器の原画にもなっています。



この作品は同時期の晩年の作でしょう。背景を鮮やかな緑色であることなどこの時期の特徴を備えています。

落款の書体より最晩年の昭和40年頃の作と推定されます。



上記に掲載の他の所蔵作品で「鮎」を描いた作品には下記の作品があります。

鮎 福田豊四郎筆
絹本着色軸装 共箱二重箱 軸先象牙 
全体サイズ:横605*縦1450 画サイズ:横442*縦377



*手前はバーナードリーチの作品です。

この作品は上記のように輪島塗の漆器盆になっています。祖父の会社の記念にて輪島のお店に依頼して製作したものですが、父が亡くなった後に輪島のお店からこの作品の買取の依頼があったのを母がお断りしていたにもかかわらず、輪島では無断で他にもこの原画を転用したようですが、法的にどうなのかは当方ではよくわかりません。

観察してドキドキする気持ちは今も昔も変わらない・・。見慣れたアブラゼミでも福田豊四郎の作品でも・・。






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