
いい作品というのは飾っただけで回りの景色を変えてくれる力があるようです。

本日は本ブログにて150作品数に近い数の作品が紹介されている郷里の画家の福田豊四郎の作品です。

お気に入りの作品 磯千鳥 福田豊四郎筆 その147
絹本水墨着色軸装 軸先象牙 共箱二重箱
全体サイズ:縦2190*横655 画サイズ:縦1420*510


「磯千鳥」という画題は当方では伝横山大観の作品も紹介されている題材です。

福田豊四郎の作品においては、戦後のデフォルメされた作品などの晩年の佳作ほど入手は難しくなります。

戦前、戦中に描かれた写実性の色濃いこのような作品はまだ入手の機会はあるようです。ただこの作品のように書き込み度の高い作品は市場にはかなり珍しいと思います。

ちょうど父と福田豊四郎の親交が深くなったのも、戦後直後からだったようです。

下記の写真のような落款の書体と印章の組み合せから昭和20年頃の作と推定されます。



きちんとした誂えのまま入手できました。

当方での誂えは下記の写真の通りです。

掛軸を飾って愉しむ文化は大切にしていきたい・・。

福田豊四郎の作品は当方には小品がほとんどですが、150作品と数としては超えようとしており、今後はこのように佳作ばかりを蒐集していきたいと思っています。