夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

歌仙図 藤原仲文像(2014年4月23日訂正)

2014-04-23 02:57:52 | 掛け軸
2014年4月23日訂正********************

「有明けの月のひかりをまつほどに わが世のいたくふけにけるかな」 藤原仲文 

「有明の月の光を待つうちに夜が更けてしまうように、皇太子が皇位に就かれ我が身に恩寵が及ぶことを待っているうちに私はすっかり年老いてしまったことです。」という「拾遺和歌集436」にある歌です。

藤原仲文が仕えていた冷泉天皇は天暦四年(950)に生後二カ月で東宮(皇太子)となったが、即位したのは康保四年(967)十八歳の時でした。「我が世の…」は、年老いたことと、夜が更けたことを掛けています。本作品自体は江戸期以前の作かと思われますが、描いた画家など詳細は不明です。

歌仙図 藤原仲文像
紙本水墨軸装 軸先象牙 合箱
全体サイズ:縦1210*横415 画サイズ:縦310*横225


藤原仲文:(ふじわら の なかふみ)延長元年(923年)~正暦3年(992年)。平安時代中期の歌人。藤原式家、信濃守・藤原公葛の子。子に聡亮がいる。官位は正五位下・上野介。三十六歌仙の一人。当時東宮であった憲平親王(のちの冷泉天皇)の蔵人となり、加賀守・伊賀守・上野介などを歴任し、貞元2年(977年)正五位下に叙せられた。冷泉天皇に側近として仕える一方、藤原頼忠・道兼にも出仕、清原元輔・大中臣能宣らの歌人と交流があった。『拾遺和歌集』以下の勅撰和歌集に8首が入集し、家集に『仲文集』がある。

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以下の文章は訂正前のままです。

昨日のなんでも鑑定団の最後の出品作は、我が郷里の秋田県大館市からの「福田豊四郎」の作品でした。ものの見事な贋作でしたね。所有者はよく知らなかったと思いますが、あの落款と印章はまずいですね。滅多に贋作はないのですが、ときおりあるとは聞いていましたが・・。

福田豊四郎氏は父の友人で、父の死後も母と交流があったようです。インターネットオークションでは入手できない画家の一人です。本ブログでも差し障りのない範囲で投稿していますが、随時非公開になろうかと思います。

普段使いの器のブログを見ていた家内が、実家から帰宅すると「普段使いの器があったわよね?」だと
早速、親戚の家で採れた大量のタケノコの料理の器に使われてしまいました。瀬戸の石皿はすべて普段使いに 次から次へと食器棚にしまわれてしまいました。



さて本日の作品もまた小生の及ばぬ範囲の作品です。なにやら書いてあるらしい??

歌仙図 藤原仲実
紙本水墨軸装 軸先象牙 合箱
全体サイズ:縦1210*横415 画サイズ:縦310*横225



「藤原 仲実」の像と歌が書かれているのかな??



これこそさっぱり解りません。古そうな作品ですが、江戸期かな?



絵もうまいのか、へたなのか??



表具などの雰囲気が良いので購入。こういうのは好きか嫌いかだけ・・・。




藤原 仲実(ふじわら の なかざね):康平7年(1064年)~保安2年12月23日(1122年2月1日))。平安時代後期の公卿。大納言藤原実季の三男。桟敷または高松を号す。官位は正二位・権大納言。承保3年(1076年)侍従、承暦2年(1078年)従五位上兼丹後守、永保元年(1081年)従四位下、備中守(これ以前に少将)・右中将、同4年(1084年)正四位下、寛治5年(1091年)兼中宮権亮・蔵人頭、同6年(1092年)参議、 同7年(1093年)左中将兼播磨権守、嘉保3年(1096年)従三位、永長2年(1097年)正三位、承徳2年(1098年)兼備中権守、康和4年(1102年)権中納言、同5年(1103年)正二位、永久3年(1115年)権大納言。白河法皇の院近臣として仕えた。保安2年(1121年)12月7日出家し、同月23日薨去する。享年58。


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2 コメント

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Unknown (minchou)
2014-04-23 08:54:23
「有明けの月のひかりをまつほどに わが世のいたくふけにけるかな」 藤原仲文  (「月の」がちょっと変)

有明けの月の光(出世)を待つ姿がなかなかそれらしく、 少々くせ字であるのも、そのジリジリ感が妙に面白く伝わって楽しめる一幅ですな。
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藤原仲文 (夜噺骨董談義)
2014-04-23 21:41:11
毎回、感心するばかりです。
なるほど「拾遺和歌集」の歌でしたか。
おかげさまでよく理解できました。ブログには訂正文を文頭の載せました。
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