夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

ピアノ 杉本健吉筆 その4

2014-04-24 05:06:46 | 掛け軸
最近NISAなどによって投資ブームが上昇中らしいですが、絶好のタイミングは去ったと私は思っています。投資するなら2年前であったのでしょう。ただ、その頃にドルなどの外貨やアメリカのリートなどに投資する決断をした人は少なかったと思います。ほとんどの投資信託は20%以上の利を出しましたが、今はとんとんで定期預金よりはましという状態です。

ただこれから相続税が増税になるなど不動産投資が増加するという背景はあります。各社の年金の運営など個人の責任による運用がますます問われますし、高齢化した人が金利では増えないので投資への意欲は上向くことや保険などの金融が株式や外債に流れる可能性はまだあります。

今まで貯蓄に頼っていた日本人がどれだけ投資への疑心暗鬼を振り払えるか?? 先の見えないことが多いこの世の中は魑魅魍魎たるものです。骨董などはかわいいものですが、骨董も投資も余裕資金で行わないといけません。


さて本日の作品は杉本健吉です。ありそうでないのが杉本健吉の肉筆画です。あったとしても結構いい値段がします。そこで資金の少ない小生は掘り出し物を探すことになります

ピアノ 杉本健吉筆 その4
着色色紙3号 縦270*横230

実に和やかないい作品です。本当にこのようにしてピアノをいじくるのかどうかも私には解りませんが・・・。

額に入れて飾っていたのでしょう。やけた跡があります。


 
裏には「北海道漁直送団 杉本健吉」とあります。本紙右下には「‘70 ken」と記され、「健」の朱文白方印が押印されています。1970年は杉本健吉が47歳の作品と推察されます。

 

掘り出し物を探す時はひょんな時に作品が出てきますから、勘だけが頼りです。手元に資料を持ってきて、ああだこうだと検討している時間はありません。

かえって資料にこだわる人は真作を入手する確率は少ないと私は思っています。理屈が先に立ち、品物を買う決断力に乏しくなるからです。疑心悪鬼は蒐集には必要不可欠ですが阻害要因にもなります。


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