今年もお盆を迎えるあたっては家で準備・・。息子は毎年提灯の組み立てが当番になっています。
迎え火・・・、今年は義父の三回忌です。
お馬さん・・・。
畑で採れた茄子で作りました。
線香を家まで並べます。
お盆が終焉すると送り火・・・、運よく雨が小降りとなりましたが、線香は少しだけ並べるにとどめました。
あいにく雨の日が多かったのですが無事に過ごすことができました。故人を偲びながら毎年の古き風習を未来に遺すことになっていくのでしょう。骨董みたいなものです。
さて本日の作品ですが、福建省南部の漳州窯で焼成された明末の呉須赤絵や染付の作品の中に「餅花手」という作品群がありますが、すでに本ブログにて幾つかの作品を紹介しています。
この手の作品は青や茶色の釉薬の上に、白い釉薬で文様を描いてあるものを、正月飾りの餅花に似ていることから、餅花手と呼んでいます。本日の盤は典型的な瑠璃地(藍地)餅花手の作品です。ちなみに「餅花」は正月飾りの行事ですが、昔から伝わる風習がどんどん消えていくようです。
いままで本ブログにて紹介してきたいわゆる「餅花手」の主な作品を並べてみました。本日の作品は右から2番目です。
「呉州餅花手 瑠璃地」が「餅花手」の主流であり、柿釉や褐釉、白釉、青磁などもありますが、文様が美しく映えるのはやはり「瑠璃地」とされます。また麒麟や龍の文様の作品もその貴重性から評価されますが、本流からは外れるものでしょう。
「呉州餅花手 瑠璃地白花花卉文盤」でも多少違うものがあります。その器形は口縁が立っているものが上作とされます。当方所蔵の作品はすべて立っていますが、たしかに明末の呉須赤絵大盤とおなじく口縁が立っていない作品も多々あります。
また本ブログで紹介している「その3」(本ブログでの整理NO)と「その4」では周辺の文様が大きく違いますが、「その1」や「その2」など「その4」と同じ作行が上作のようです。
呉州餅花手 瑠璃地白花花卉文盤 その4
割れ補修跡あり 合箱入(同手「その3」と同箱)
口径382*高台径*高さ94
この手の作品は前述のように色としては瑠璃色、褐色、柿色、白、青磁などがあります。記述の順に数が少ないようです。文様は基本は花ですが、こちらも前述のように麒麟や龍の文様の作品などがあります。当方としてはやはり花が一番だと思っています。
国立博物館に所蔵されている麒麟や龍の文様は明らかに同じく漳州窯で多量に制作された明末赤絵の図柄と一致しますね。餅花手自体が数は少なく、らに麒麟や龍の文様の作品は希少価値はありますが、餅花手はやはり餅花でなくては・・・。
本作品は補修跡があるのが残念ですが、口縁が立っているので手のいい作品だと思われます。
餅花の文様もきちんとしています。
疵の補修跡があると評価は半分以下のなりますが、餅花手ではなかなか完品で遺っている作品は少なくなりました。
裏面は明末の漳州窯の作品に共通しているように、砂高台で豪快な作りになっています。裏面は多少はどうでもいいという感じです。特注の作品と言われる作品では裏面は釉薬など拭いた跡のあるものもあります。
疵の補修跡のある作品なので、箱を新たに製作するのは費用がかかるので、同じく補修跡のある「その3」と同箱にて保管することにしました。ほぼ完品の「呉州餅花手 瑠璃地白花花卉文盤」は「その1」と「その2」です。発色の綺麗な作品です。
褐釉の作品である龍の文様の作品らも完品です。
先日柿釉地の麒麟と龍も餅花手の作品がインターネットオークションにて約50万円で落札されていました。欲しかった作品でしたが高額にて落札できませんでしたが、同手の作品は九州国立博物館にて所蔵されています。
ちなみに餅花手も明末の漳州窯における他の作品と同じく日本にしか現存しない作品群です。それでも日本の市場で見かけるのは清朝以降の出来の悪い作品で、本来の餅花手の作品を市場で見かけるのはは非常に稀であり、本日の作品のように補修跡のある作品でもなかなかありません。
迎え火・・・、今年は義父の三回忌です。
お馬さん・・・。
畑で採れた茄子で作りました。
線香を家まで並べます。
お盆が終焉すると送り火・・・、運よく雨が小降りとなりましたが、線香は少しだけ並べるにとどめました。
あいにく雨の日が多かったのですが無事に過ごすことができました。故人を偲びながら毎年の古き風習を未来に遺すことになっていくのでしょう。骨董みたいなものです。
さて本日の作品ですが、福建省南部の漳州窯で焼成された明末の呉須赤絵や染付の作品の中に「餅花手」という作品群がありますが、すでに本ブログにて幾つかの作品を紹介しています。
この手の作品は青や茶色の釉薬の上に、白い釉薬で文様を描いてあるものを、正月飾りの餅花に似ていることから、餅花手と呼んでいます。本日の盤は典型的な瑠璃地(藍地)餅花手の作品です。ちなみに「餅花」は正月飾りの行事ですが、昔から伝わる風習がどんどん消えていくようです。
いままで本ブログにて紹介してきたいわゆる「餅花手」の主な作品を並べてみました。本日の作品は右から2番目です。
「呉州餅花手 瑠璃地」が「餅花手」の主流であり、柿釉や褐釉、白釉、青磁などもありますが、文様が美しく映えるのはやはり「瑠璃地」とされます。また麒麟や龍の文様の作品もその貴重性から評価されますが、本流からは外れるものでしょう。
「呉州餅花手 瑠璃地白花花卉文盤」でも多少違うものがあります。その器形は口縁が立っているものが上作とされます。当方所蔵の作品はすべて立っていますが、たしかに明末の呉須赤絵大盤とおなじく口縁が立っていない作品も多々あります。
また本ブログで紹介している「その3」(本ブログでの整理NO)と「その4」では周辺の文様が大きく違いますが、「その1」や「その2」など「その4」と同じ作行が上作のようです。
呉州餅花手 瑠璃地白花花卉文盤 その4
割れ補修跡あり 合箱入(同手「その3」と同箱)
口径382*高台径*高さ94
この手の作品は前述のように色としては瑠璃色、褐色、柿色、白、青磁などがあります。記述の順に数が少ないようです。文様は基本は花ですが、こちらも前述のように麒麟や龍の文様の作品などがあります。当方としてはやはり花が一番だと思っています。
国立博物館に所蔵されている麒麟や龍の文様は明らかに同じく漳州窯で多量に制作された明末赤絵の図柄と一致しますね。餅花手自体が数は少なく、らに麒麟や龍の文様の作品は希少価値はありますが、餅花手はやはり餅花でなくては・・・。
本作品は補修跡があるのが残念ですが、口縁が立っているので手のいい作品だと思われます。
餅花の文様もきちんとしています。
疵の補修跡があると評価は半分以下のなりますが、餅花手ではなかなか完品で遺っている作品は少なくなりました。
裏面は明末の漳州窯の作品に共通しているように、砂高台で豪快な作りになっています。裏面は多少はどうでもいいという感じです。特注の作品と言われる作品では裏面は釉薬など拭いた跡のあるものもあります。
疵の補修跡のある作品なので、箱を新たに製作するのは費用がかかるので、同じく補修跡のある「その3」と同箱にて保管することにしました。ほぼ完品の「呉州餅花手 瑠璃地白花花卉文盤」は「その1」と「その2」です。発色の綺麗な作品です。
褐釉の作品である龍の文様の作品らも完品です。
先日柿釉地の麒麟と龍も餅花手の作品がインターネットオークションにて約50万円で落札されていました。欲しかった作品でしたが高額にて落札できませんでしたが、同手の作品は九州国立博物館にて所蔵されています。
ちなみに餅花手も明末の漳州窯における他の作品と同じく日本にしか現存しない作品群です。それでも日本の市場で見かけるのは清朝以降の出来の悪い作品で、本来の餅花手の作品を市場で見かけるのはは非常に稀であり、本日の作品のように補修跡のある作品でもなかなかありません。