夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

渡辺省亭筆 3点 改装完了作品など

2022-02-05 00:01:00 | 掛け軸
義母が要らなくなった帯で数多くの敷布を作ってくれています。当方の展示室意外に男の隠れ家用にも作ってくれています。



飾り棚が大理石は畳、木材などであり、作品を置くには重宝しています。



サイズないろいろ・・・。最近のものを撮影してみました。



帯の柄が綺麗なので、正方形より長方形の方が見栄えするようです。



いろんな絵柄があって愉しいです。



皿立の下にも・・。家にある材料を利用して、手間をかけて次の世代に遺していく・・・。



燭台と燭台を題材にした絵と一緒にも楽しんでいます。義母に感謝・・・



本日の記事は今までに何度か本ブログにて紹介してきた渡辺省亭の作品ですが、近年になって渡辺省亭が評判となる前に蒐集してきた作品です。蒐集時には表具に痛みのある作品も多くあるので、このたびは表具師と相談しながら、改装の必要の有無を含めて検討しております。

下記の作品は痛みが目立つので改装した作品です。

月下湖麗望図 渡辺省亭筆
絹本水墨淡彩軸装 軸先骨 合箱
全体サイズ:縦*横 画サイズ:縦1270*横500



極力は当時の表具のままにしようとしており、改装の場合も締め直し(改装前の表具を使っての表具直し)を基本としています。

 

次の2点は多少のシミや痛みはあるものの現状のままの表具を尊重して、そのまま改装せずに保管しようということになった作品です。

雪中護菊図 渡辺省亭筆
絹本水墨着色軸装 軸先 合箱
全体サイズ:縦2040*横650 画サイズ:縦1120*横490



表具師さんの意見ではシミはあるものの当時の表具を大切したほうがいいということでした。



染み抜きはということに関しては、まだそのままでもいいのではないかとのこと・・。染み抜きがうまくいくかどうかの可能性を含めての判断のようです。



当時からそれなりに評価されていた作品のようで、これらの作品にはいい表具材料を使っています。



次の作品も同様に表具はそのままとした作品です。
 
寒牡丹図 渡辺省亭筆
絹本水墨着色軸装 軸先象牙 大木豊平鑑定箱
全体サイズ:縦2200*横660 画サイズ:縦1210*横505



こちらも表具師さんの意見は「雪中護菊図」と同様でした。



多少シミが目立ちますが、染み抜きしたからといって、現状より格段によくなるというわけでもないとのこと。



掛け軸の保管にはメンテの判断・採用も大切です。掛け軸はかび臭いと馬鹿にした言い方をした御仁がおられましたが、それはメンテに関して億劫だからでしょう。



腕の良い表具師、いい表具材はどんどん少なくなっているように感じます。額は額装の愉しみがありますが、掛け軸は絵の愉しみと表具の楽しみ方がその比ではありません。





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