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週末は家内がお茶席に出かけて、小生は息子と留守番です。ということで本日は気軽な作品の紹介・・。
「月百物語」という月岡芳年のシリーズものは「なんでも鑑定団」にも出品されていますので、ご存知の方は多いかもしれません。状態の良い、裏打ちのない作品がすべて揃っていましたので、評価金額は1000万でありましたが、果たしてそんなに高いのでしょうか?
月百物語 銀河月(織女牽牛) 月岡芳年作
明治時代版画
画サイズ:横245*縦350
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月岡芳年:本名吉岡米次郎、のち、画家月岡雪斎の家を継いでいます。月岡雪斎については本ブログにて他の作品紹介にて記述していますのでそちらを参考にしてください。
12歳で国芳門下になり、嘉永6年(1853年)15歳で一魁斎と号してデビューする早熟の才能を持っていました。明治5年(1872年)に強度の神経衰弱を病み、翌年快癒して大蘇と号を改めています。歴史画を得意とする菊池容斉の画風に傾倒し、これを学び独自の描法を確立しました。芳年は今もっとも人気のある浮世絵師と言われています。
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月百姿:芳年の最晩年の傑作である「月百姿」。「月百姿」はその題名の通り、全部で100点からなります。
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「月百姿」は、月にちなんだ物語を題材としていますが、平安時代や戦国時代の武将たちや絶世の美女たち、あるいは幽霊や妖怪などの不可思議な存在まで、さまざまなテーマで描いています。「月百姿」は明治19~25年(1886~92)、すなわち、今から約130年以上前に制作されています。しかしながら、大胆な視点から切り取った迫力ある構図や、月夜の静けさがしみわたるような静謐感、さらには粋を極めた彫りや摺りの美しさなど、新鮮な魅力にあふれています。
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織女牽牛:中国,神話伝説の中にみえる男女一対の神のことです。
元来は牽牛が男の仕事である農耕を,織女が女の仕事である養蚕紡織を象徴し,神話的宇宙観の中で二元構造をなす一対の神格であったものが,星座にも反映されたものです。星名は,牽牛がアルタイルAltair,織女がベガVega。この2神は,後には七夕(たなばた)の行事と結びついた恋愛譚の主人公となっています。牽牛星と織女星とが並んで歌われる例はすでに《詩経》小雅・大東篇にみえますが,その背後にいかなる伝承があったのかは詳細は不明です。
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浮世絵はこの耳の部分が大切です。この耳の部分を額装などの表具に際して切ってしまったり、本作品のように捲れて痛んでいると評価に大きく影響します。
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月岡芳年の傑作のシリーズに縦三枚の作品があります。本ブログでは下記の作品を紹介しています。
平維茂戸隠山鬼女退治之画 月岡芳年作
版画額装710*238
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本作品は額装にされており裏打ちがありますが、評価は高く「なんでも鑑定団」では裏打ちがなく状態の良い作品であれば、50万という評価らしいのです。30年近く前に骨董店で12万ほどで本作品を購入していますが、当時はそれが妥当な評価だったのでしょう。同時に他のシリーズの作品があったのですが、資金の都合でこの一作品のみの購入にせざるえなかったことが今考えるととても残念です。
他にも月岡芳年の作品は下記の作品を本ブログにて紹介しています。30年以上前には地方の骨董市ではダンボールに一杯になった浮世絵の中に下記のような作品が結構あったものです。屈んで長時間、段ボールを漁ってはめぼしい浮世絵の作品を選んだものです。
下記の作品もそのようにして購入した作品です。
和漢百物語 白藤源太 月岡芳年
明治時代版画
画サイズ:横240*縦360
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このシリーズもまた百枚ものシリーズものであったようです。
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浮世絵作品はそれほど当方では多くありませんが、男の隠れ家に収納しており、時折眺めては「ニヤリ」とする作品たちです。
「月百物語」という月岡芳年のシリーズものは「なんでも鑑定団」にも出品されていますので、ご存知の方は多いかもしれません。状態の良い、裏打ちのない作品がすべて揃っていましたので、評価金額は1000万でありましたが、果たしてそんなに高いのでしょうか?
月百物語 銀河月(織女牽牛) 月岡芳年作
明治時代版画
画サイズ:横245*縦350
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月岡芳年:本名吉岡米次郎、のち、画家月岡雪斎の家を継いでいます。月岡雪斎については本ブログにて他の作品紹介にて記述していますのでそちらを参考にしてください。
12歳で国芳門下になり、嘉永6年(1853年)15歳で一魁斎と号してデビューする早熟の才能を持っていました。明治5年(1872年)に強度の神経衰弱を病み、翌年快癒して大蘇と号を改めています。歴史画を得意とする菊池容斉の画風に傾倒し、これを学び独自の描法を確立しました。芳年は今もっとも人気のある浮世絵師と言われています。
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月百姿:芳年の最晩年の傑作である「月百姿」。「月百姿」はその題名の通り、全部で100点からなります。
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「月百姿」は、月にちなんだ物語を題材としていますが、平安時代や戦国時代の武将たちや絶世の美女たち、あるいは幽霊や妖怪などの不可思議な存在まで、さまざまなテーマで描いています。「月百姿」は明治19~25年(1886~92)、すなわち、今から約130年以上前に制作されています。しかしながら、大胆な視点から切り取った迫力ある構図や、月夜の静けさがしみわたるような静謐感、さらには粋を極めた彫りや摺りの美しさなど、新鮮な魅力にあふれています。
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織女牽牛:中国,神話伝説の中にみえる男女一対の神のことです。
元来は牽牛が男の仕事である農耕を,織女が女の仕事である養蚕紡織を象徴し,神話的宇宙観の中で二元構造をなす一対の神格であったものが,星座にも反映されたものです。星名は,牽牛がアルタイルAltair,織女がベガVega。この2神は,後には七夕(たなばた)の行事と結びついた恋愛譚の主人公となっています。牽牛星と織女星とが並んで歌われる例はすでに《詩経》小雅・大東篇にみえますが,その背後にいかなる伝承があったのかは詳細は不明です。
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浮世絵はこの耳の部分が大切です。この耳の部分を額装などの表具に際して切ってしまったり、本作品のように捲れて痛んでいると評価に大きく影響します。
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月岡芳年の傑作のシリーズに縦三枚の作品があります。本ブログでは下記の作品を紹介しています。
平維茂戸隠山鬼女退治之画 月岡芳年作
版画額装710*238
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本作品は額装にされており裏打ちがありますが、評価は高く「なんでも鑑定団」では裏打ちがなく状態の良い作品であれば、50万という評価らしいのです。30年近く前に骨董店で12万ほどで本作品を購入していますが、当時はそれが妥当な評価だったのでしょう。同時に他のシリーズの作品があったのですが、資金の都合でこの一作品のみの購入にせざるえなかったことが今考えるととても残念です。
他にも月岡芳年の作品は下記の作品を本ブログにて紹介しています。30年以上前には地方の骨董市ではダンボールに一杯になった浮世絵の中に下記のような作品が結構あったものです。屈んで長時間、段ボールを漁ってはめぼしい浮世絵の作品を選んだものです。
下記の作品もそのようにして購入した作品です。
和漢百物語 白藤源太 月岡芳年
明治時代版画
画サイズ:横240*縦360
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このシリーズもまた百枚ものシリーズものであったようです。
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浮世絵作品はそれほど当方では多くありませんが、男の隠れ家に収納しており、時折眺めては「ニヤリ」とする作品たちです。