夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

伯牙子期之図(月下調琴之図) 佐伯岸駒筆 その4 再検証

2013-06-21 05:14:45 | 掛け軸
月下調琴之図」と題して投稿しましたが、家内の指摘により「伯牙子期之図」に訂正します。

「松渓悲居 田崎草雲筆」はほぼ同じ作品が存在し、真作ではない可能性が出てきて、本ブログから非公開としました。仕事も趣味も日々是勉強の日々です。


伯牙子期之図 佐伯岸駒筆
絹本水墨淡彩 軸先象牙 合箱
全体サイズ:縦1200*横590 画サイズ:縦340*横465



伯牙と鐘子期は春秋時代の高士で、伯牙が人並み外れた琴の名手であるのに対して、子期はまたそのよさを見事に聞き分けることができる人であったとのこと。




時に伯牙がその琴で高山を表現すれば子期はただちにその心をくみ、また流水を現せば流水を、すべて以心伝心であったそうです。




この二人を画題として、やはり漢画派の好んで描く題材になったそうです。

「伯牙弾琴」のみを描くこともあります。子期が死するや、その琴を聴く者がなくなった伯牙は自らの琴を壊し、二度と琴を弾じなかったそうで、これをまた「伯牙絶琴」というので画題にしています。


人生においてこのような相棒がいたらいいですね。


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