Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

バーデンバーデンの調印

2020-07-02 | 文化一般
バーデンバーデンの2021年復活祭上演二つ目のオペラがモーツァルト「ツァイーデ」から今年中止になったハルトマン「馬鹿物語」に変わった。理由は既に準備が出来ていたからというものだが、当然のことながら「ツァイーデ」のベルリンでの公演が無くなったという事になるのだろう。演奏はアカデミーの奏者で指揮者はレニヴだった。ベルリナーフィルハーモニカーのアメリカ演奏旅行の直前である。

都合に二枚を押さえていた。初日は殆ど売り切れ状態だったので天井桟敷を購入しておいた。そしてもう一日は比較的良い席を抑えた。それで交換という事なので、差額料金は戻ってくるのだが、二枚入らない。一枚は返上して初日だけにしたが、統一料金なので四月の為に特等席を取ってあった。それが無効になって、天井桟敷では情けないので、よい席に交換して貰った。それほどの席ではないが、仕方がない。損をしたようなものである。差額が戻って来るだけで良しとしよう。

そのバーデンバーデンの祝祭劇場がニュースになっている。祝祭劇場の不動産がバーデンバーデン市の所有になったという事である。元々は債務不履行になってオープン後直ぐに債権者の手に落ちたようだが、既に市が購入するクレディットも償還して、リーシング期間を過ぎて、所有者になった。同時にバーデンバーデン祝祭と25年間の賃貸契約が結ばれた。同時に年数億円の維持費も市が支出する。今迄も同じような家賃契約であったが、これで基盤が安定することになる。

コロナ禍で喘いでいるところなので、仕切り直しとしてはいいニュースである。市にとっても、バイロイト、ザルツブルクに並ぶ三大祝祭としての欧州チャムピオンを狙い、それら同様の経済効果を見込んでいる。それが公金を十数億円支出して、更に維持費を支払っていく根拠となっている。要するにバーデンバーデン祝祭にはそれに見合うだけの催し物を提供していくという事になる。

他の二つの音楽祭と異なるのは年間を通しての催し物の提供と大都市圏にあるという事で、宿泊などをしない日帰り訪問者も少なくはないであろうが、それは出し物の出し方や周辺事情によって変わってくるだろう。例えば復活祭での室内楽も計画されている小劇場が併設されれば、又ブーレーズ音楽祭などが始まれば宿泊の必要にも迫られるようになるだろう。上の小オペラも昼の出し物としてそのような役割も受け持っている。

兎に角、祝祭劇場は七月、八月にホテルや美術館で数回の室内楽演奏会を開いて、新シーズン九月、十月の既に休業しているロンドン交響楽団などに代わる新プランを六週間ごとの基準変化に合わせて八月後半に発表する。先ずは500人規模での演奏会となるようだ。つまり五分の一で、厳しいバーデンヴュルテムベルク州の状況に合わせてある。

既に250人までが許可になって、八月からは499人までとなっている。九月からは更に限界が上がる筈だ。つまり、八月一日の時点では十一月の入場制限数は500人からどれだけ上昇しているのか?



参照:
お見通しの僕の思惑 2020-06-14 | 女
怖くないコロナ第二波 2020-06-12 | 雑感
コメント (2)
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