BR交響楽団後任人事でまたデマが流れてそうなので書いておこう。先ず書いている人はティーレというミュンヘンのオペラ評論家で、劇場に初日にはいつもいる。しかしミュンヘンの事情から音楽会の素人であるのはその書いていることからよく知られている。勿論ミュンヘンの中で楽員ともコンタクトがあり、それなりに取材しているのは間違いない。
先ず重要な情報を抜き出すと、BRの楽団の合併が囁かれていて、今まであった交響楽団、管弦楽団、合唱団が同じ組織になるという事だ。管弦楽団は嘗てはオペレッタなどの録音をミュンヘンの有名歌手としていたが、最近は少なくなっているのではなかろうか。それどころか問題の多いクレンティスのSWR交響楽団と合併する話しまであるという。その一方で成功していたりで両州の事情は容易に比較にはならないので余り話しにならないとしている。
もう一つ、この記事では第三希望としている指揮者ヴェルサーメストはドレスデンに行くのが最も好ましいがティーレマンとの間でいざござが起きるとしていて、恐らく既にあったキャンセルなどの裏話も流れているのだろう。欧州でのポストを探しているメストに最も適切なのはゼムパーオパーであるというのは定説となっているのだろう。ザクセン州も劇場も楽団も間違いなくその方向で動いている筈だ。そうなると再びザルツブルク復活祭でバーデンバーデンと対抗できるようになる。
それ以外に楽団の中で最も人気があるのはネゼサガンで、これはその北米でのポストから無理だろうとしていて、BRの放送で格別相性がいいとされているラトルがベルリンやロンドンから都落ちするはずがない。そして何よりもラトル指揮に欠けるものは欠けたままで、BR交響楽団が新ホールで大きな文化的な意味を持つ筈がない。
それどころか大物が来ないと新ホールの建設が費用削減へと動くというのである。もしそのような事ならばSWR交響楽団との合弁もあり得るだろう。そして秋までに後任を決めないと、現在のBR放送協会の支配人ヴィルヘルムの最後の人事にならないという。この人物は元メルケル首相の片腕でベルリンのロバート・レッドフォードと呼ばれた。その支配人が交響楽団に演奏会を訪れて激励していたという事で後任に譲るよりは安心だろうとしている。
しかし予期せぬコロナ騒動で後任人事の為のテストの予定が変わってきている。少なくとも秋から予定されていたオクサーナ・リニヴらのプログラム変更などが予定されている。やはり新ホールも工期の遅れがあるだろうから、慌てないのが本当だろう。要するにこの新聞記事の内容は眉唾なのである。
サイモン・ラトル指揮のシーズン今週の演奏会中継は今もHPにオンデマンドになっている。指揮者の良いところも悪いところもとても良く出ている。またメスト指揮のように管弦楽団の実力不足を見せないところが好かれるのは当然だ。メストは超一流の楽団以外を振っても仕方がない。
ザルツブルクからの中継を観た。希望者の何十人かを呼んでのサロンであるが、販促である。結局一般発売で二万五千席を出したが、一週間で売れたのは半分だという。更に初日に来れないという人も出てくるのでこれからいい席が出るのだという。遠くにいる人には厳しいがザルツブルク周辺の人には席を空けるわけにはいかないので来てくれという事だった。要するに再発売して散々な売れ行きで、当然のことながら儲けにはならないが、その創設の意味の一つである地域振興にはなるという。更にスポーンサーに引き続き応援して貰ってと本当の狙いにも言及されていた。
SN-Festspielgespräch mit Rabl-Stadler, Hinterhäuser und Crepaz
再び1mの話しと大劇場に45%詰める話しがなされた。更に感染者が出た場合その近辺の席の人々を「排除」して行くという事らしい。支配人自らが政治的に中道と言い切ったのも実際はオーストリアの根入りべであることもその自己責任論も良く理解した。それ以上に芸術監督ヒンターホイザーのアホさ加減を再確認する。ピアノを弾いてジョ-ジクラムだとか言っている二流音楽家と例えばバーデンバーデンのスタムパ支配人を比較すれば頭が違うというしかない。あんな奴の音楽祭なんて今後とも通う心算などは起こらない。なぜこんな男をジェラール・モルティエ監督が使っていたかよくわからない。
参照:
Wo die Liebe hinfällt, Markus Thiel, Merkur.de
チェス盤状に聴衆を配置 2020-07-24 | 料理
音楽LinuxPCの掃除 2020-07-23 | 文化一般
先ず重要な情報を抜き出すと、BRの楽団の合併が囁かれていて、今まであった交響楽団、管弦楽団、合唱団が同じ組織になるという事だ。管弦楽団は嘗てはオペレッタなどの録音をミュンヘンの有名歌手としていたが、最近は少なくなっているのではなかろうか。それどころか問題の多いクレンティスのSWR交響楽団と合併する話しまであるという。その一方で成功していたりで両州の事情は容易に比較にはならないので余り話しにならないとしている。
もう一つ、この記事では第三希望としている指揮者ヴェルサーメストはドレスデンに行くのが最も好ましいがティーレマンとの間でいざござが起きるとしていて、恐らく既にあったキャンセルなどの裏話も流れているのだろう。欧州でのポストを探しているメストに最も適切なのはゼムパーオパーであるというのは定説となっているのだろう。ザクセン州も劇場も楽団も間違いなくその方向で動いている筈だ。そうなると再びザルツブルク復活祭でバーデンバーデンと対抗できるようになる。
それ以外に楽団の中で最も人気があるのはネゼサガンで、これはその北米でのポストから無理だろうとしていて、BRの放送で格別相性がいいとされているラトルがベルリンやロンドンから都落ちするはずがない。そして何よりもラトル指揮に欠けるものは欠けたままで、BR交響楽団が新ホールで大きな文化的な意味を持つ筈がない。
それどころか大物が来ないと新ホールの建設が費用削減へと動くというのである。もしそのような事ならばSWR交響楽団との合弁もあり得るだろう。そして秋までに後任を決めないと、現在のBR放送協会の支配人ヴィルヘルムの最後の人事にならないという。この人物は元メルケル首相の片腕でベルリンのロバート・レッドフォードと呼ばれた。その支配人が交響楽団に演奏会を訪れて激励していたという事で後任に譲るよりは安心だろうとしている。
しかし予期せぬコロナ騒動で後任人事の為のテストの予定が変わってきている。少なくとも秋から予定されていたオクサーナ・リニヴらのプログラム変更などが予定されている。やはり新ホールも工期の遅れがあるだろうから、慌てないのが本当だろう。要するにこの新聞記事の内容は眉唾なのである。
サイモン・ラトル指揮のシーズン今週の演奏会中継は今もHPにオンデマンドになっている。指揮者の良いところも悪いところもとても良く出ている。またメスト指揮のように管弦楽団の実力不足を見せないところが好かれるのは当然だ。メストは超一流の楽団以外を振っても仕方がない。
ザルツブルクからの中継を観た。希望者の何十人かを呼んでのサロンであるが、販促である。結局一般発売で二万五千席を出したが、一週間で売れたのは半分だという。更に初日に来れないという人も出てくるのでこれからいい席が出るのだという。遠くにいる人には厳しいがザルツブルク周辺の人には席を空けるわけにはいかないので来てくれという事だった。要するに再発売して散々な売れ行きで、当然のことながら儲けにはならないが、その創設の意味の一つである地域振興にはなるという。更にスポーンサーに引き続き応援して貰ってと本当の狙いにも言及されていた。
SN-Festspielgespräch mit Rabl-Stadler, Hinterhäuser und Crepaz
再び1mの話しと大劇場に45%詰める話しがなされた。更に感染者が出た場合その近辺の席の人々を「排除」して行くという事らしい。支配人自らが政治的に中道と言い切ったのも実際はオーストリアの根入りべであることもその自己責任論も良く理解した。それ以上に芸術監督ヒンターホイザーのアホさ加減を再確認する。ピアノを弾いてジョ-ジクラムだとか言っている二流音楽家と例えばバーデンバーデンのスタムパ支配人を比較すれば頭が違うというしかない。あんな奴の音楽祭なんて今後とも通う心算などは起こらない。なぜこんな男をジェラール・モルティエ監督が使っていたかよくわからない。
参照:
Wo die Liebe hinfällt, Markus Thiel, Merkur.de
チェス盤状に聴衆を配置 2020-07-24 | 料理
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