Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

二泊三日は必要ないか

2020-07-12 | 生活
再びザルツブルク行の計画である。色々と見ると二泊三日で四回ぐらいの出し物を訪問することが可能だった。しかし、その前提は安い席が入ることである。現在見るところ安くて450ユーロの券購入と宿泊などで総額600ユーロほどになる。勿論その価格で全てが手に入ることは難しいので、万が一という事で、その案は第一希望とはならない。それならば最悪どのような券がどの公演で入手可能かという事で見て行くと、確実に宿泊とも手頃な価格で収まるのは一発狙いだと分かった。

ザルツブルクまでの走行距離は500㎞超えで、ハムブルクよりも近く走行時間も三十分ほど短い。それならば嘗てのように日帰りは慎むとしても一泊で事足りる。上手く行けば一泊で翌日のマティネーも立ち寄って、夕刻には帰宅可能だ。その場合、宿泊費も50ユーロほどで充分で、往路にピクニック、公演後に一杯飲んで軽食で充分だ。往復の燃料代も110ユーロぐらいなので、入場券以外の全支出は250ユーロ程で落ち着く。その場合入場券への上限が少し上がるので先ず都合のよい晩の上演が入手可能となろう。第二希望としてマティネーを組み合わせる。要するにあれやこれやとすると二兎を追うものは一兎も得ずとなるので、焦点を定めた。高くつくぐらいなら断念する。これで方針が決まった。TV放送中継や収録などの日も調べた。

そもそもモルティーエ時代以降初めてそこを訪問するかと言えば、やはり今年は空いているだろうというのが一番大きい。夏の暑い時期に観光客が埃を上げている喧噪のところに行っても少しも芸術的な感興が生じない。なるほどカラヤンの自宅のアニフ辺りまで行くと観光客がウロウロしていても自然が大きいので清々しかった。車で裏山に上がると直ぐに800mほど近くまで上がれた。

その点、今回出かけるとしても往路の途中でチェックインして、会場の横に車を停めて、一杯ひっかけて宿に戻る位だから、ミュンヘンの街中を走るよりは気楽である。そして何よりもコロナ期間中の様子を見て来れる。ヴィーナーフィルハーモニカーの馬鹿さ加減を観察して来れる。殆ど野次馬である。自動運転機能が完備した車ならば18時間ぐらいで往復してくるのだが、やはり一日に千キロの旅は交通違反しか待ってはいない。往時とは異なって安く手頃な宿がそして今年だからこそ容易に見つかる。これが大きい。来年になるととてもこんなに安い旅は出来ないであろう。

駐車場も以前はトンネルの裏側に停めていたが、他にもあるのが分かった。確かに雨の時などは洞穴の中でも足元が悪い時があった。細かく見ていると当時は感覚だけで走っていた道筋が分かる。大まかな事だけは分かったので、あとは席が予約出来てからだ。その為にログインして、クレディットカードまで登録すると1ユーロ取られた。それで問題なく会計できれば仕方がない手数料だろうか。

そこに拘ることはないのだが、目星をつけていた宿はドイツ側だった、そして高速道路から外れていた。だから安かったのだ。それでも遠回りは十キロ十分ほどで、アウトバーンの国境前が込んでいるときは都合がいいかもしれない。そこから祝祭劇場裏までも十キロほどである。今回はそれほど通わないが、国境によってはオーストリア側に嫌がらせを受ける。それほど小さな国境ではないので問題はないと思う。



参照:
マスクを素早く着脱 2020-07-11 | 文化一般
百周年ザルツブルク祭計画 2020-07-09 | 雑感
コメント
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