ルツェルンから連絡が入っていた。来週の券の発売の前宣伝としてそこの管弦楽団でデビューを果たす93歳になろうとしている指揮者ブロムシュテットにインタヴューをしている。初めての楽団でどうかと尋ねると緊張しているというのだ。更にやってみないと分からないのは、初めての1.5mの間隔を開けた管弦楽団の指揮である。ベートヴェンに合わせて35人編成という事で、それは管のバランスに注意すればよいが、やはり間隔だという。
共演するマルタ・アルゲリッチとは何回も共演しているので心配はいらないと胸を張り。最後に共演したのはバーデンバーデンでベルリナーフィルハーモニカーとで、その前にベルリンでと、完全にノルウェーのピアニストアンセルヌと勘違いしている。3月にベルリンで共演して、準備をしていながら復活祭が取り止めになったので幻の演奏会となったのである。その共演者がアルゲリッチだと完全に錯乱してしまっている。ピアニストの顔を見て挨拶すれば正気に戻るだろう。
秋のベートーヴェンプロジェクトに関しては11月20日から22日となっている。もしここにベルリナーフィルハーモニカーを入れるとすれば23日からはバーデンバーデンに準備していた筈だから無理で、前はアメリカ旅行で無理だった。その前は、11月4日がアルテオパーなので、時間がなかった。初めから言及されていた秋とは9月以外にない。しかしアメリカツアーが無くなったので日程的には19日までに入れれる。
つまりザルツブルクに続いての開催しかない筈なのだが、未だにその予定は発表されていない。フェスティヴァルを8月一杯に定めたのは人数制限では、9月のそれを一緒に扱えない事と、又元来のプログラムを補うものは他にないという意味かも知れない。少なくとも秋に何かをというのはこれで終わる筈はないのだが。
そのザルツブルクも良く分からないが、既に一部初日とか放送日とかは完売しているが、あまり売れていないとみている。理由は、ヴィーンやザルツブルクやリンツ近郊からの聴衆を除くと圧倒的に多いバイエルン州からの聴衆は限られると思われるからだ。今までの公演の様子を見ていても、慎重になる人が多く、特にバイエルン州ではザルツブルクのクラスターからコロナを持ち帰ったなどとなると大変面倒なことになるからだ。人口比からも全体の三分の一の発券のなかで三分の二ほどはバイエルン州からだと思う。八万席中六万席ほどはドイツからに違いない。バイエルンから五万席ほどが出るかどうか?
指揮者カルロス・クライバーの誕生日に因んで三時間以上の番組が流された。放送を書いているのは上のブロムシュテットの自伝を筆記したスピノーラ女史である。昨年はキリル・ペトレンコの番組がSWRで流れた。音楽を流しながらでもとても長く、その一生を網羅していて内容が満載である。特にそれほど熱心に調べたことが無い者などにはその活動自体が不定期だったので時制が繋がらなかったが、それが上手に綴られていた。
先ず唯一の30歳当時のインタヴューが聞きものだった。人見知りするような青年で、デュセルドルフの音楽監督になった時のもので、バロックを指揮している録音が流された。ヴィーンのフォルクスオパーやバードイシュールなどでのオペレッタの指揮経験から最も指揮が難しい分野としている。そこでは身元がばれないようにケラーと名乗っていたらしい。全ては親の威光から逃れるためだが、最初から音楽の世界に進むことを拒絶されていたが結局チュッリッヒの工科大学で化学を一ゼメスターでアルゼンチンに戻っても父親の協力を得ている。
この辺りの親子関係も番組の終わり近くに出てくるカルロスはエーリッヒ・クライバーの子供では無くて、ユダヤ系のアメリカ人母親とエ-リッヒが初演した「ヴォッツェク」の作曲家アルバン・ベルクの子供ではないかとされる所である。証言として姉か妹かの証言として、カルロスの机にはベルクの伝記が置いてあったことが紹介されている。もしベルクと母親ルートとの間に生まれた息子とすれば色々とすっきりと腑に落ちることが沢山ある。
重要な録音が、「こうもり」、「ばらの騎士」、「ラトラヴィアータ」、「トリスタン」、「コリオラン」、交響曲、「大地の歌」などが流されて、ミュンヘン、ドレスデンなどの楽団員がエピソードを語り、惚れていたかもしれないというファスベンダ―や研究伝記作家などがその意味合いを説明した。
参照:
マスク着用のあれこれ 2020-06-27 | 雑感
紫の華には猛毒が 2020-06-29 | 雑感
共演するマルタ・アルゲリッチとは何回も共演しているので心配はいらないと胸を張り。最後に共演したのはバーデンバーデンでベルリナーフィルハーモニカーとで、その前にベルリンでと、完全にノルウェーのピアニストアンセルヌと勘違いしている。3月にベルリンで共演して、準備をしていながら復活祭が取り止めになったので幻の演奏会となったのである。その共演者がアルゲリッチだと完全に錯乱してしまっている。ピアニストの顔を見て挨拶すれば正気に戻るだろう。
秋のベートーヴェンプロジェクトに関しては11月20日から22日となっている。もしここにベルリナーフィルハーモニカーを入れるとすれば23日からはバーデンバーデンに準備していた筈だから無理で、前はアメリカ旅行で無理だった。その前は、11月4日がアルテオパーなので、時間がなかった。初めから言及されていた秋とは9月以外にない。しかしアメリカツアーが無くなったので日程的には19日までに入れれる。
つまりザルツブルクに続いての開催しかない筈なのだが、未だにその予定は発表されていない。フェスティヴァルを8月一杯に定めたのは人数制限では、9月のそれを一緒に扱えない事と、又元来のプログラムを補うものは他にないという意味かも知れない。少なくとも秋に何かをというのはこれで終わる筈はないのだが。
そのザルツブルクも良く分からないが、既に一部初日とか放送日とかは完売しているが、あまり売れていないとみている。理由は、ヴィーンやザルツブルクやリンツ近郊からの聴衆を除くと圧倒的に多いバイエルン州からの聴衆は限られると思われるからだ。今までの公演の様子を見ていても、慎重になる人が多く、特にバイエルン州ではザルツブルクのクラスターからコロナを持ち帰ったなどとなると大変面倒なことになるからだ。人口比からも全体の三分の一の発券のなかで三分の二ほどはバイエルン州からだと思う。八万席中六万席ほどはドイツからに違いない。バイエルンから五万席ほどが出るかどうか?
指揮者カルロス・クライバーの誕生日に因んで三時間以上の番組が流された。放送を書いているのは上のブロムシュテットの自伝を筆記したスピノーラ女史である。昨年はキリル・ペトレンコの番組がSWRで流れた。音楽を流しながらでもとても長く、その一生を網羅していて内容が満載である。特にそれほど熱心に調べたことが無い者などにはその活動自体が不定期だったので時制が繋がらなかったが、それが上手に綴られていた。
先ず唯一の30歳当時のインタヴューが聞きものだった。人見知りするような青年で、デュセルドルフの音楽監督になった時のもので、バロックを指揮している録音が流された。ヴィーンのフォルクスオパーやバードイシュールなどでのオペレッタの指揮経験から最も指揮が難しい分野としている。そこでは身元がばれないようにケラーと名乗っていたらしい。全ては親の威光から逃れるためだが、最初から音楽の世界に進むことを拒絶されていたが結局チュッリッヒの工科大学で化学を一ゼメスターでアルゼンチンに戻っても父親の協力を得ている。
この辺りの親子関係も番組の終わり近くに出てくるカルロスはエーリッヒ・クライバーの子供では無くて、ユダヤ系のアメリカ人母親とエ-リッヒが初演した「ヴォッツェク」の作曲家アルバン・ベルクの子供ではないかとされる所である。証言として姉か妹かの証言として、カルロスの机にはベルクの伝記が置いてあったことが紹介されている。もしベルクと母親ルートとの間に生まれた息子とすれば色々とすっきりと腑に落ちることが沢山ある。
重要な録音が、「こうもり」、「ばらの騎士」、「ラトラヴィアータ」、「トリスタン」、「コリオラン」、交響曲、「大地の歌」などが流されて、ミュンヘン、ドレスデンなどの楽団員がエピソードを語り、惚れていたかもしれないというファスベンダ―や研究伝記作家などがその意味合いを説明した。
参照:
マスク着用のあれこれ 2020-06-27 | 雑感
紫の華には猛毒が 2020-06-29 | 雑感