見たいと思っていた映画で、うわさにたがわぬ素晴らしさ。
時は1962年、アメリカがいちばん輝いていた時。まだブラックのシンガーが市民権を得ていない時代のはなし。
音楽の世界の業界裏話を交えた、スター誕生ばなしです。
「シュープリームス」時代のダイアナ・ロスを演じたビヨンセと、助演女優賞を獲得したジェニファー・ハドソン、いつもはコメディアンのエディ・マーフィ達の、圧倒的な声量とパフォーマンスが感動とパワーを与えてくれます。
歌唱力よりルックスが優先されるメディア、歌いたい歌より売れる歌、チャートの裏で動くリベート、ビジネスのために働くお金や人の繋がり、、、、など。歌手は自分の思いを込め精一杯歌いたいだけなのだが、周りはソレを許してはくれない。
それが、嫉妬と裏切りをうみ、人生の成功と没落を分けていく。でも人には感情も欲望もあるのだから、その時に抑えられないことがあったって当然。映画ではハッピーエンドに終わるけど、実社会ではそうはいかないでしょう、、、。日本のミュージック・シーンを考えても、今でも同じようなことが垣間見れます。
ストーリーは他の方のコメント、解説を読んでください。
この映画の素晴らしいところは、映画の巻頭から始まるパワフルな歌。月並みなことしかいえないけど、世界にはこんなにも突き抜けたエンターティナーがいるんだと、目の覚める思いできいていました。
あのパワフルな歌をうけとめるには、シッカリトうけとめるには、ソウルフルな生活を日常でしてなきゃいかんのかもしれない。
ドリームガールズのオフィシャルサイトはこちら
http://www.dreamgirls-movie.jp/top.html
goo映画解説はこちら
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD9983/index.html
最後に歌っていた歌の歌詞で、気に入った箇所があった。
「生きていたら世の中、捨てたもんじゃない。チャンスを待って捕まえなさい」言葉は全然違うけど、内容はこんな感じだったと思う!
私が30代に感じたことも、自分に言い聞かせていたことも、そんなことだった。何かを真摯にやっていれば、チャンスは向こうからやってくるんだって頑張ってきた。実際にソレはあったと思うし、世の中に、全く見ず知らずの方に、助けられたこともある。助けられてそれだけかと言われれば、ウムも無いけどね、、、でも私には充分でした。
充分と言うと、ともすると、安住する言葉なのかも知れないが、今までの自分を認めてあげること、なんにしてもです、、、。かつ、これからどう走っていけるか(ランナーなんで)仕事していけるかが人生のポイントなんでしょう。
生活に追われるのは辛いけど、世の中から切り離された生活はもっと辛かろう。
この映画はゼヒ大画面で見てください。新人のジェニファー・ハドソンのソウルフルな歌声を堪能してください。むろんビヨンセは演技ですが、最初のころのいもくささ、平明な歌い方から、映画の最後の頃の自分を思い切って出した時のパフォーマンス、いいですよ!まさに当代きってのディーバ(歌姫)です!
写真の中の中から下の写真のスターへの変化を、外見だけじゃなく声と共に演じています。
お勧めします!