やんごとなき用事で岩手へ旅行。
いつもは車で移動するけど、今回は新幹線とレンタカー、便利ですねー。
まずは中尊寺と毛越寺を参拝。
母さんにお土産の線香を買った。以前、京都へ行った時に比叡山で購入した3色線香が気に入ってくれたから、、、。普段は線香など興味がないし買わないけど、神社仏閣へいった時に良い土産だと思った。お寺への寄付の意味もあるでしょー。けっこう信心深いのでねー。身延山へトレランで登った時は、七曲がりの上り道でコーナーごとにお堂があったので、ひとつづつお賽銭を上げたことがあった。コインじゃなく札束で奮発したから、けっこうな金額になった。きっといつかご利益があったのだろう。お賽銭はお寺への無記名の寄付だと思えばOK、OK。
中尊寺へは若い時にもいっているから初めてじゃない。何も変わっていないなーーー。数十年前に行ったときの事はうろ覚えですがーーー。
毛越寺は初めてで、お寺の遺跡でしかないけど、庭園だけが整備されて往時の隆盛を偲ばれます。平安時代だったら岩手は?美氏の国で地のはてのようだっただろう。そこに藤原氏のはずれ者が文化を持ってきた。
藤原氏の中で権力闘争に敗れたものが、かの地にきて日本海から中国と交易して財を成し、土着の民に文化と宗教を根ずかせるために、中尊寺とありがたい金色堂を作った。
金ぴかの金色堂は威力があり、外からきた藤原氏に文明のなかった民が平伏した。北の台地で強い団結がうまれたのですね。
毛越寺は観光客がいなかったけど、中尊寺はこんな東北に人がいるんだというくらい混雑。きっと世界遺産のおかげなんだろう。ただのきんぴかの金色堂を見るだけなのにーーー。
日本のお寺には「もっと良い」ところがいっぱいある。高野山は素晴らしい、身延山も地味だけど味わい深い。どちらも広い山全体が信仰の対称です。京都や比叡山の裏の坂本の街はもっと興味深い。観光地としては成り立っていないけど、町全体が荘厳です。比叡山の信長の焼き討ち、それに続く光秀の統治、、、を考えると面白いものがあります。
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20131030
日光の東照宮周辺もいいけど、ある意味で名もない坂本の街は同じぐらいのインパクトがある。
まだ東北は梅雨明しておらず、どんよりした空だった。そんな天候に蓮の花が地味ーによく似合う。いかにも東洋の花です。
蓮の種も面白い形ですねーーー。
用事を済ませて栗駒山へ向かう。
途中、道の駅でお食事と思ったら、岩手はもち文化なんですね。持ち料理の御前がありました。
いろんな餅料理があって、しかも見た目に美しい。最近の道の駅の食堂は頑張っています。きっとプロヂューサーが入っているのだろう。地元にセンスだけじゃできないでしょう。
木の子飯も実にシンプルで美しく美味しかった。
地の者を食べるにしても、味覚のセンスが悪かったらガッカリだもの。
最近はどこへ行っても食のレベルが上がった。
厳美渓は小さく短いけどきれいな風景をみせている。
ここに、「空飛ぶだんご」という珍しい仕掛けを見て大笑いだった。
最初なんだろうと思ったら、観光客に大受けで大にぎわい。
厳美渓をはさんだ対岸の崖の上にだんご屋さんがあって、こちら側の岩の上に吾妻屋がありロープが張られている。ロープは対岸の上からこちらまで張られていて、篭がぶるさがって紐をひっぱり行き来できるようになっていた。篭には団子と茶碗にお茶が入っていて、こちら側から篭に中にお金を入れてドラを叩くと、対岸のだんご屋さんがロープを引っ張り、お金を徴収して又篭の中におつりやだんごを入れて篭を送り出してくれる。
優雅でのんきな商売です。
夏なので暑いことは暑いけど、梅雨明け前なのでジリジリするほどじゃない。山に上がっていくと、むしろ肌寒いくらいだった。
東北は人が少ない。
関東や中部、近畿の人の多さを知っていると、拍子抜けするほどです。
栗駒山の温泉は湯量が多くてすばらしい。硫黄泉で白濁しています。
源泉掛け流しそのものです。湯が川になっているものーーー。
栗駒山の須川には2軒の宿がありました。私たちは昔ながらの須川温泉で、新しくたったのが栗駒山荘。宿自体は栗駒山荘のほうが断然キレイです。須川温泉も食事やサービスは良かったから、どっこいの勝負でしょう。
若い20代の女性達がキビキビ働いていたのが、強く印象に残った。あんなに気がよく効く女性だったら、あちこちで引っ張りだこになるんじゃないかな。惜しむらくは湯治場から発展してきた宿なんで、全体の近代化は難しいところ。まだ湯治客用の客室があるようです。いかにも東北の宿です。
考えたら、近代的な栗駒山荘だったら、日本全国どこにでもあるのかも、、、。
翌日も雨は上がっていたが、風はあるしガスっていて登山は中止。
朝早くから登っている人達がちらほら。
私らいつも、行き当たりばったりの旅だから、よっぽどのことがない限りムチャはしません。昨年、四国の剣岳をトレランした時は土砂降りの雨でした。たまにはそんな天候の時でもトレランはしますが、基本イージーな旅が好みです。
のんびりした旅は一年ぶりです。
仕事など忙しいので、なかなか時間が取れません。
栗駒山をやめて稲庭に向かいました。稲庭うどんで有名で、どんな所で作られているか興味がありました。四国のうどんを抑えて,TVチャンピオンになった稲庭うどんを食べたいでしょーーー。
稲庭うどんは、四国のうどんよりも洗練されている。稲庭は、おそらく京都の文化なんだと思う。
最後は秋田県の横手市へいき、これもTVチャンピオンになった、B級グルメチャンピオンの横手焼きそばを食べにいった、、、これが、ほんと、B級ダーーーーと言うものだった。わたしゃ2度と食べないだろーーーー。皆さんには後学のために横手焼きそばをお勧めします。