ローカルバスの終点へ、宮脇俊三著、新潮文庫
古本屋さんでみて購入した。
鉄道の旅は良くあるが、バスの旅本はあまり聞かない。
テレビの番組で、昨今路線バスの旅が人気だが、それのハシリみたいな本でしょうか。
初版本が平成3年だから、ここに記載されている路線バスが存続しているかも怪しいだろう。
私は旅が大好きで、暇ができたら何処かに出かけるくせがある。
列車の旅が一番好きだが、車でもバイクでもバスでも歩きでもなんでもいい。
でもバスだけに限った旅は、今まで記憶にない。
いいところ、大昔に若い時にスペインのトレドのペンションに荷物を置き、そこから無目的にあちこちの路線バスに乗ったことがあるくらい。
この本と同じで目的などありません。
ただ、違う土地、人、社会、風土、風習、気候を、この目で見たかっただけです。
トレドからバスで終点まで行って、また戻って来るだけ。
考えてみたらバカみたいな旅とも言えないような往復でした。
若いときは時間が無限にあると思っていたらから!
何処か、偶然にでもおもしろい土地に出くわさないかな?
「若者は荒野を目指す」です。
そんなことは若いうちにやっておきたいでしょ。
この「ローカルバスの終点へ」は古い本なので、面白いと思って行ってみたら、路線が無くなっていたなんてことがありそうです。
関東近県より九州や北海道の路線バスを確かめてみたい。
この本の当時でも、路線バスを使うと時間が止まっているようだ、、、と私は読んだが現在はもっとだろう。
この本では23本のローカルバス路線を紹介している。
ローカルバス路線の選定には片道100kmあたりという足枷を設けている。
だから、どのバス路線でも、、、えらく辺鄙な所まで走って行く。
ローカル鉄道はどんどん廃線になっているし、たぶんローカルバスも無くなっていくんでしょう。
バスに乗るのが好者には良い本だが、一般的な本じゃない。
何かのためになる訳じゃないしね〜〜〜。