
新調したばかりの畳に何やらかなり大きな黒い物体(最初は枯れ葉かと思った)が落ちていた。近づいてみるとそれはオニヤンマであった。午前中は何もなかったのでその後ということになるが、普通家に紛れ込んだトンボは一日で死ぬことはない。大体は窓とカーテンの隙間で外に出ようともがいて、気が付けば外に出すということになるのだが、その部屋は空き部屋なのでなかなか気づかずこういうことになった。多分、数日前に紛れ込んでこの日に力尽きたものと思われる。翅が傷んでいるのはもがいた証拠ではないだろうか。庭方面の窓は開いているので、そちらから入って(庭にはパトロールのオニヤンマがよく来る)外に出ようとして明かりのある窓でもがき続ける。他の虫もそうだが、引き返すということができない。