黒沢清の「蛇の道」をAmazonプライムで見た。柴咲コウ主演の映画で殆ど話題にならなかったと思うが、本人全編フランス語を喋ってて違和感はなかった。話としては医師(柴咲コウ)が自分の子供も犠牲者である臓器売買の組織に復讐するというもの。協力者と共に一人一人容疑者を誘拐して監禁して、やがて組織の中枢にたどり着くという一応サスペンスではあるが、途中まで何故誘拐するのか説明がない(全体でもそうだが)ので見てても何か置いてけぼり不穏さだけを感じる不思議な感覚の映画である。これは黒沢清の映画の特徴(魅力)でもあるので、この辺りが感受されないと全く面白くないと思う。菅田将暉主演の「クラウド」もその例に漏れずだ。どちらも一般受けはしなさそう。
「蛇の道」では一つ役者に関して。有名どころのマチュー.アマルリックが情けない役で出てくるが、これは多分、黒沢映画だからでということだろう。
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