シュトロハイムの「愚かなる妻」は、何度見
ても眠くなる。無声映画は、英語字幕と日本
語字幕両方出るので目が疲れてきて眠くなり
やすいのかもしれない。本当は、フィルムに
最初から焼き付けられている映像と一体となっ
た英語だけで直ぐ理解すれば良いのだが、じっ
くり見て解らない単語にその都度ひっかかっ
てるようでは、とても追いつかない。それと
どうしても物語を追うだけになる傾向があり、
映像に目がいかないという欠点も無声映画に
はある(個人的には)。となると単純な物語
しか印象に残らなく、結果、あまり面白くな
いということになってしまう。今回も結局そ
のパターンのようだ。
同じ無声映画でも、「人でなしの女」は、フェ
ルナン.レジェが設計だか作った家が登場し
たり、「幕間」などは、マンレイ、ピカビア、
サティーが実際生で見られたり、「アンダルシ
アの犬」などは、シュールな映像だけで魅力的
と、何か他の要素があると楽しめる。逆に「サ
ンライズ」もそうだったが、まともな物語の無
声映画は過去あまり印象に残ってない。どうも
この辺が、個人的な好みの分かれ目であるとい
う気がする。
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