アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

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大人のバレエ

2009-03-20 10:54:06 | Weblog
昨日の木曜日はカルチャーセンターで《大人のバレエ》クラスの日でした
このクラスはもう丸7年続いていて、メンバーの入れ替わりもあったりするけれど、中には《おめでた》でお休みすることになる人もいる。
先月までレッスンしていた方も“お腹の中の赤ちゃんも一緒にレッスン”していたようなもの。
彼女から
「無事に生まれました
と写真付きのメールがくると、クラス中で大喜び
「早く赤ちゃんに会いたいねぇ
と楽しみにしている。
こんな風に素敵なニュースがあったりして、《大人のバレエ》クラスは、ジュニアやキッズのクラスとは違う楽しみがあるのね。
大人になってからバレエを始めるのには、人それぞれ色々な理由があると思うの。
「子供の頃からバレエを習ってみたかった」とか
「子供の頃に習っていたバレエをもう一度習ってみたくなった」とか
「ダイエットと美容のため」とかね。
そして、みんなそれぞれに身体が出来上がっている。硬い柔らかいの個人差も大きいけど、身体を動かし慣れている人とあまり運動したことのない人との個人差も大きい。
それなりに出来上がっている身体をどう動かすか、が大人のバレエレッスンのテーマだと思う。そして一人一人がその人なりに、美しく踊れるようになれればいいと思うの。
クラシック・バレエのレッスンは、子供も大人も初心者もヴェテランも、プロもアマチュアも、バー・レッスンで始まってセンター・レッスンの“グラン・アレグロ”や“グラン・ワルツ”または“コーダ”という早い回転のレッスンで終わるという構成が一般的。
プロを目指すジュニアも大人になってからバレエを始めた人も、レッスンする動きは同じもの。
だから私は、身体が完成してしまった大人と、身体も身体能力もまだ未完成のジュニアとに同じ要求をしてはいけない、と考えているの。
ジュニアには、身体と身体能力を育てるために
“脚をより高く上げる”ことや“より高く跳ぶ”こと“回転数を上げる”こと
を求めるし教えるけど、大人の場合は
“高さはなくても美しく脚を上げ”たり、“低くても美しく跳”んだり、“1回転だけでも美しく回る”ことの方が大切だと考えてる。
だからこそ、この木曜日の《大人のバレエ》クラスでは、通り一遍のバーから始めてコーダで終わり、という“単なる流れだけ”バレエごっこ的なレッスンはしない。
みんなに共通のアドバイスを必ずしたうえで、一人一人に合った違うアドバイスをするし、特に脚や足のポジシオンについては、それぞれの骨格に合わせて違う指定をする。そしてバレエ用語を使ってレッスンを進めるし、用語の説明もきちんとするの。
なぜ、バレエ用語に拘るか、当然でしょ、
“彼女たちは『バレエ』を習いにきてるんだから”
「出して戻して出して戻して出して戻して曲げて、次は横……」
これじゃあね…
「縦縦横横丸書いてチョン
みたいな指示では彼女たち、バレエが上手にはならないと思う。
う~ん、ユミコ、いっぺん試してみようか、
「出して上げて足首曲げて足首伸ばして下ろして戻す。3回上げてもどして曲げて…」
って… なんのことかわからないでしょ

コメント (1)
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